内装リフォームをしたい方必見! リビングリフォーム8つの基礎知識!
リビングルームは、家族が集まる暮らしの中心です。ですから、せっかくリフォームするのであれば、全員が快適なリビングにしたいところでしょう。しかし、リビングリフォームと一口に言っても、内装・照明・バリアフリー化など、さまざまなリフォーム場所・内容があるので、リフォーム初心者の方には分かりづらいことも多いはずです。そこで、今回はリビングルームのリフォームに関する基礎知識をご紹介します。
- リビングリフォームとは?
- リビングリフォーム、内装編
- リビングリフォーム、収納編
- リビングリフォーム、建具交換編
- リビングリフォーム、照明編
- リビングリフォーム、そのほかの工事について
- リビングリフォームの業者選び
- リビングリフォームに関するQ&A
この記事を読むことでリビングリフォームの基本的な情報を知ることができます。失敗しないための業者選びなど、知っておいて損のない情報ばかりをそろえました。ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
1.リビングリフォームとは?
1-1.どんなリフォームがあるの?
リビングリフォームと一口に言っても、リフォームの内容はたくさんあります。ここでは、リビングリフォームの一例をご紹介しましょう。
- 内装材(壁、床)の張り替え
- 収納リフォーム
- 窓リフォーム
- 建具交換
- 照明交換
- 床暖房の設置
- ホームシアターの設置
- 防音リフォーム
1-2.目的
目的は人それぞれでしょうが、共通するのは「より快適にする」という点です。たとえば、寒さを克服するために床暖房を入れることも、趣味を充実させるためにホームシアターを設置することも、「快適にする」という点で共通していますよね。リフォームは何のために行うのかをしっかりと把握しておくことが、リフォームを成功させる上で大切になってくるでしょう。
1-3.メリット
何よりも、家の快適性が上がるということがメリットです。特に、リビングは家族全員が共有するリラックス空間でもあります。リビングをリフォームすることは家自体の快適性を上げるといっても過言ではありません。
2.リビングリフォーム、内装編
2-1.リフォームをする主な理由
人によってリフォームをする理由はさまざまでしょう。しかし、中でも以下のような理由が多いようです。
- 畳からフローリングに張り替えたい
- 壁紙がはがれた
- 快適性を高めたい
特に、畳からフローリングへの張り替えが理由でリフォームする家庭はとてもたくさんいます。
2-2.壁紙、床材の耐用年数について
どちらも使用環境によって耐用年数は大きく変動しますが、一般的には壁紙が10年、フローリングは10~15年、畳は3~4年程度と言われています。ただし、畳に関しては裏返し・表替えなどを行えば10~15年ほどは持つでしょう。
2-3.人気のリフォーム材
2-3-1.機能性の高いクロス
クロス自体に断熱・調湿・防音・防臭・防汚・防キズなどの特質を持った商品が増えてきています。たとえば、ペットを買っている家庭では防音・防臭・防キズなどのクロスがとても効果的です。また、小さいお子さんがいる家庭では体調管理や落書き対策に調湿や防汚などが選択肢に入ってきます。
2-3-2.重ね張りフローリング
フローリングの張り替えというと大規模な工事というイメージがありますよね。尻込みしてしまう方も多いはずです。そんな方に人気があるのが、すでにあるフローリングの上から重ね張りするタイプの床材となります。重ね張りをするので大規模な工事が必要なく工期も短時間ですし、工賃も比較的安くなるのがメリットです。ただし、若干床が高くなるので、段差ができてしまいます。バリアフリーにしている家庭では取り入れにくいのが難点です。
2-4.内装リフォームの効果
内装は私たちの生活に直接的に影響する部分です。ですから、この部分のリフォームを行うことでリラックスできる空間を作り出すことができます。
2-5.内装リフォームの流れ
- 家具を養生・移動
- クロスや床を剝(は)がす
- 凹(へこ)みなどの損傷を修復
- 新しいクロスや床材を貼り付ける
- 家具をもとの位置へ戻す
2-6.費用
費用や工期に関してはリフォームする場所の広さやリフォーム内容によって変わります。壁紙・天井のクロス張り替えの場合、一番オーソドックスなクロスを使って平米あたり1,000〜3,000円(工事費込み)ほどです。機能性の高いクロスを使用すれば、2倍・3倍と高くなるでしょう。また、珪藻土(けいそうど)・漆喰(しっくい)の場合は左官職人が必要になりますので、平米あたり4,000〜9,000円ほどと高くなります。
フローリングの張り替えの場合、一般的な複合フローリングで平米あたり3,000〜8,000円(工事費込み)ほどが相場です。無垢(むく)のフローリングになると9,000〜15,000円(工事費は含まない)ほどとなるでしょう。
2-7.工期
リフォーム内容によって値段は変わりますが、クロスの張り替えであれば1日、床の張り替えなどになると2~3日は掛かるでしょう。ただし、重ね張りをするタイプの床材を使用するのであれば、床の張り替えでも1日で終わります。
2-8.注意点
内装のリフォームは生活に直結するだけに、適当に行うと生活の質が下がってしまいます。後悔しやすいリフォームともいえるので、妥協せず納得がいくまで突き詰めたリフォームをすることが重要です。
3.リビングリフォーム、収納編
3-1.収納リフォームのメリット
収納リフォームのメリットは、何よりも利便性を高められる点です。これまで以上に多くのものを収納できて、かつ収納が使いやすくもなるでしょう。また、より多く収納できるということは、これまで部屋の中にあふれがちだったものが無くなるということなので、部屋の快適性も高まります。
3-2.リビング収納の重要性
キッチン用品・ゲームソフト・Wi-Fiモデム・AV機器・CD・雑誌など、リビングは細々(こまごま)としたものが多い場所です。収納しきれずに、ものが部屋の中にあふれがちになるでしょう。ですから、リビングの収納力を高めることはとても重要となります。
3-3.収納リフォーム実例
最も一般的なのは壁面に棚などを設置して収納力を高めるというものです。インテリアの置き場所としても使えるので、リフォームをして損はありません。また、最近のはやりとして、リビングの一角に、収納箱で作った小上がりの畳コーナーを設置するケースもあります。
3-4.費用
リフォーム内容や規模にもよりますが、一般的には10~50万円が相場でしょう。たとえば、デッドスペースを棚にする程度の小規模リフォームなら10万円程度です。
3-5.工期
規模によって大きく変わりますが、2~3日が一般的でしょう。パントリーを新たに設置するなど、やや大規模な収納リフォームの場合、1週間程度は見ておいてください。
3-6.注意点
収納を新たに設置するということは、それだけ生活スペースを狭くするということでもあります。過度な収納リフォームは、逆に快適性を損なうリスクがあるので注意しましょう。デッドスペースなど、もともと役に立っていないスペースを優先してリフォームしてください。
4.リビングリフォーム、建具交換編
4-1.建具を交換する意味
平たく言うと、建具とは仕切りの総称です。たとえば、ドア・窓・ふすま等が挙げられます。実は、この建具部分を交換しようとする方は意外と多くはありません。見落とされがちな部分ですが、建具を交換することはリフォームにおいてとても大切となります。なぜなら、建具は家の中で最も酷使される部分の一つだからです。たとえばドアや引き戸などは毎日何回も開け閉めを行いますよね。1日10回開け閉めしたとしたら、10年で36,500回も開け閉めをしていることになるのです。さらに経年劣化も加わるわけですから、当然、ヒンジ性能が落ちてしまいます。さらに、普段人の触る場所ですから長年の蓄積による汚れもあるでしょう。そのため、建具を交換することが必要となってくるわけです。
4-2.どんなときにリフォームをすべき?
見た目も重要ではありますが、建具で最も重要なのは機能性です。最も使いやすい形を模索しましょう。一番間違いがないのは、もとと同じ形式の建具にすることです。たとえば、引き戸は引き戸のまま、押し出し窓は押し出し窓のままで新しいものに交換しましょう。こうすれば、違和感を抱かずに使うことができます。ただし、もともと使いにくいと思っていた部分があれば、業者側と相談して使いやすい建具に変えるのもよいでしょう。
4-3.建具の耐用年数は?
建具と一口に言ってもさまざまです。窓と障子では耐用年数が大きく違うのは言うまでもありません。たとえば、玄関ドアであれば頑丈に作られているため、15~20年はもつことが予想できます。室内のドアであれば、使い方によっては数年で寿命となることもあるでしょう。
4-4.機能性の高い建具について
最近は建具にも高機能のものが多くあります。たとえば、断熱性の高い真空窓などは代表的です。2枚のガラスの間に真空層を作ることで高度な断熱を行い、冬は暖かく、夏は涼しくしてくれます。自身の目的に合った機能を持った建具を探してみてください。
4-5.リフォームの効果
前述したように環境自体を快適にできますし、リビングの出入りなどもストレスが無くなります。
4-6.費用
建具の種類などによっても変わってきます。たとえば、ドアの修理であれば1万円程度、取り替えになれば20~40万円程度が相場です。
4-7.工期
建具の種類や規模などによっても違いますが、建具そのものはすでに出来上がっており取り替えるだけなので、それほど時間は掛かりません。たとえば、ドアの取り替え作業であれば数時間程度でしょう。ただし、建具の規格を変える場合は、本格的な工事が必要となるので2~3日掛かることもあります。
4-8.注意点
建具は「使う部分」ですので、使い勝手が悪いとストレスがたまります。デザインなども大切ですが、機能性を最重視して選ぶように注意しましょう。
5.リビングリフォーム、照明編
5-1.照明をリフォームするメリット
照明のタイプや形状などをリフォームすることで、ガラッと雰囲気を変えることが可能です。たとえば、間接照明を取り入れれば、暖かで穏やかな雰囲気になります。照明を大きなものに取り替えれば光量が増し、明るい雰囲気を作りやすくなるでしょう。
また、何よりのメリットは「省エネ」であることです。電子機器は毎日のように進歩しています。リフォーム前の照明よりも、現在の照明のほうがより省エネが期待できるでしょう。
5-2.照明の耐用年数
照明は電気設備ですから、ほかの家電製品などと同様に、必ず使えなくなる日がやってきます。使用環境などにもよりますが、10~20年ぐらいが寿命でしょう。一番多い故障はスイッチ関係です。スイッチのヒモの根本ごと取れてしまったりすると、照明の強さを変えられなくなったり、最悪の場合にはつけることができなくなったりします。
5-3.安全性も高められる
照明は電子機器ですから、経年劣化やネズミ被害などによって漏電することがあります。照明を新しくすることで、安全性もアップするでしょう。
5-4.リフォームの流れ
- 現在の照明を取り外す
- 状況に応じて基盤などを設置する
- 配線を通す
- 新しい照明を設置する
5-5.費用
やはり、照明本体の価格やリフォーム内容によって大きく変わります。たとえば、最近多いシーリングライトからダウンライトへの取り替えの場合、一般的なリビングの広さであれば15~25万円が相場でしょう。
5-6.工期
それほど複雑な作業は必要ないので、工期は一般的に数時間~1日です。
5-7.注意点
最近間接照明が人気ですが、間接照明にもデメリットがあります。光量不足に陥りやすいという点です。特にリビングは食事や料理なども行う場所であり、明るさが足りないと逆に生活しにくくなるので注意しましょう。
6.リビングリフォーム、そのほかの工事について
6-1.そのほかの工事にはどんなものがあるの?
ここまでご紹介してきたリフォーム以外には、以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 防犯
- バリアフリー
- 間取り変更工事
特に近年人気なのが防犯リフォームです。年々空き巣の技術も巧妙化しており、より安全性の高い鍵や建具の需要が高まっています。たとえば、カバエロスターという玄関用の鍵は「鍵違い数」が脅威の27京5,200兆通りです。その上、キー本体にも1600万通りのICコードを持つICチップが埋め込まれており、解錠するにはこのICコードも一致しなければいけません。つまり、事実上解錠が不可能なわけです。
また、高齢化が進んでいることもあり、バリアフリーリフォームも人気があります。
ほかにも、あまり多くはありませんが、複数の部屋をつなげて広い部屋を作るリフォームを行う人もいるでしょう。部屋が大きくなるメリットがありますが、その分部屋が減りますし、家の強度も落ちやすいのが難点です。
6-2.メリット
防犯リフォームのメリットは、家の安全性が非常に高くなるということが一番に挙げられるでしょう。特に出入り口が玄関1箇所のみのマンションでは防犯リフォームの効果が出やすくおすすめです。また、バリアフリーリフォームは、年配の方や小さい子供、身体障がい者の方などがいる家庭では大きなメリットとなります。
6-3.費用
たとえば、井桁格子(いげたこうし)を取り付ける防犯工事の場合、1箇所あたり約8,000円~10,000円前後でしょう。鍵を換装する場合は、鍵の種類にもよりますが2~20万円前後です。
バリアフリーリフォームの場合は規模にもよりますが、10~30万円程度が相場でしょう。
6-4.工期
防犯リフォームの場合は数時間~2日程度、バリアフリーリフォームの場合は規模によって変わりますが、リビングだけに限定すれば2~3日程度でしょう。
7.リビングリフォームの業者選び
7-1.業者選びのポイント
リフォーム業者を選ぶ際には以下のポイントに気をつけましょう。
- 業者の得意分野と自分がやりたいリフォームが合っているか
- 経験・実績が豊富か
- 事業者団体に加盟しているか
- 許認可や資格を得ているか
- アフターメンテナンスの利用がしやすい立地にあるか
特に、許認可や資格の部分は重要です。実は、一定規模に満たないリフォームならば、必要な資格も許可もありません。ですから、中にはとんでもない不良業者も紛れています。建築士の資格や建設業許可などは一つの目安になるので、必ず確認しておきましょう。
7-2.価格の相場を必ず確認しよう
リフォームに必ず相場というものがあります。価格の相場を確認しないままに業者を選ぶと大損するリスクがあるでしょう。複数業者から見積もりを取るなどして、相場を把握しておくことが大切です。
7-3.見積もりについて
業者にもよりますが、見積もりは無料で取ることができます。気になった業者があれば気軽に見積もりを取ってください。
7-4.アフターメンテナンス
業者によってアフターメンテナンスの契約が違います。一見条件のよさそうな業者に見えても、アフターメンテナンスがないと、後で不具合が見つかったときに困るので注意しましょう。
8.リビングリフォームに関するQ&A
Q.間取りの変更はどこまで可能ですか?
A.家の構造によって違います。耐震基準がありますので、あまり大きく変えるのは難しいでしょう。吹き抜けを作るなど、大きく間取りを変える場合には耐震補強も必要となってきます。
Q.見積額は安ければ安いほど好条件ですか?
A.必ずしもそうとは限りません。業者側との認識のズレが原因で、高く提示した業者と低く提示した業者でリフォーム箇所や内容が違うこともあります。また、使われる材料や部品などのグレードの違いによって発生していることもあるので、見方によって好条件かどうかは変わるでしょう。
Q.極小規模のリフォームでも依頼できますか?
A.リフォーム業者にもよりますが、多くの業者はほんの1箇所程度のリフォームでも受けるのでご安心ください。
Q.大規模リフォームと建て替えはどっちがお得ですか?
A.家が比較的新しいのであればリフォーム、古い家であれば建て替えのほうがお得でしょう。
Q.他社で行ったリフォームの修正なども依頼できますか?
A.業者にもよりますが、基本的には可能です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はリビングのリフォームに関する情報をご紹介しました。一口にリビングのリフォームといっても、内装材の交換や建具の交換、収納の追加やバリアフリーなど、さまざまな種類があります。自分はどのようなことを目的としてどのようなリフォームをしたいのか、しっかりとよく考え、業者と相談することが大切です。今回ご紹介した情報をもとに、後悔しないリフォームを実現させてくださいね!