浴室をバリアフリー化したい人へ! コツ・費用・注意点を詳しく!

浴室のバリアフリー化をお考えではありませんか? お風呂は、私たち日本人にとって最もほっとする場所ですよね。しかし、段差がある・体をぶつける可能性があるなど、何かと気になるケースもあるでしょう。高齢者や小さな子どもがいたり、要介護者がいたりするのなら、浴室のバリアフリー化は必要不可欠です。

そこで今回は、浴室のバリアフリー化のコツや注意点などを詳しく解説します。

  1. 浴室のバリアフリーリフォームで安全に入浴できる
  2. 浴室バリアフリーのリフォームプラン
  3. 浴室バリアフリーのリフォーム費用と業者選び
  4. 浴室のバリアフリー化に関するよくある質問

この記事を読むことで、浴室のバリアフリーに必要なことやコツがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.浴室のバリアフリーリフォームで安全に入浴できる

最初に、浴室のバリアフリーリフォームのメリットや必要性を見ていきましょう。

1-1.不慮の事故を防ぎ安全に入浴できる

浴室をバリアフリーリフォームすると、以下のようなメリットがあります。

  • 転倒事故を防ぐことができる
  • 心理的に安心して入浴できる
  • 要介護者の自立を促すことができる
  • 介護が楽になる

1-2.超高齢化社会では必要性が高い

浴室のバリアフリー化は、超高齢化社会において必要性が高いものです。誰でも高齢になると、足元がふらつくことがあります。また、筋力や判断力・瞬発力も衰えてくるものです。すると、今まで特に問題なかった入浴を困難に感じることがあります。入浴は、体を清潔に保つだけでなく、全身の血行を促進したり精神的にリラックスしたりする効果もあり、健康的な生活に必要不可欠です。快適で安心な入浴を実現するためにも、浴室のバリアフリー化を進めましょう。

1-3.浴室入り口の段差・すべりやすい床などが危険

浴室で特に事故が起きやすいのは、以下のような場所です。特に、高齢者は転倒して頭を打ったり骨折したりしやすくなります。バリアフリー化して、安全に入浴できるようにしましょう。

  • 浴室入り口の段差
  • すべりやすい床(タイルなど)
  • 高低差が大きな浴槽

1-4.浴室のバリアフリー化はいつ行う?

浴室のバリアフリー化は、以下のようなタイミングで行うといいでしょう。

  • 家族に要介護者が発生した
  • 高齢などにより風呂の安全性に不安がある
  • 2世帯同居により小さな子どもや高齢者と同居することになった
  • 風呂の老朽化でリフォームの必要がある

2.浴室バリアフリーのリフォームプラン

浴室バリアフリーのリフォームで、主なプランを詳しく解説します。

2-1.必要なところに手すりをつける

浴室に手すりがあると、転倒防止になるだけでなく楽に体を移動させることが可能です。設置場所は、扉から浴槽に向かう間の壁・浴槽の横の壁など、必要に応じて考えてみてください。なお、手すりの位置は、主に使う人に合わせて調整しましょう。ぬれた手で持つとすべりやすいので、手すりにもすべり止め対策をするのをおすすめします。

2-2.すべりにくい床にする

転倒防止のため、すべりにくい床にするのもおすすめです。表面に凹凸がある床材を利用したり、すべり止めマットを敷いたりしましょう。マットを敷く場合は、めくれた部分につまずきやすいのでしっかりと張り合わせることが大切です。

2-3.段差をなくす

浴室の段差をなくすことも、バリアフリー化に必要なことです。たとえば、更衣室と浴室の段差をなくしてフラットにすれば、転倒予防になります。また、浴室の床を高くして浴槽との高低差を小さくすると、浴槽をまたぎやすくなるでしょう。

2-4.引き戸にする

浴室の扉を引き戸にすると、小さな力で開閉ができます。また、扉の開閉による衝突や移動のしにくさを解消できるので、車いすに乗ったままでの利用も楽です。ただし、引き戸に対応するためには、引き戸の面積に加え、横方向に同じ面積を確保する必要があります。

2-5.浴室暖房をつける

浴室暖房をつけることも、バリアフリー化のひとつです。特に、冬場は脱衣場と浴室の寒暖差が激しく、衣服を脱いだときにヒートショック(急激な寒暖差に体が対応できず血圧が急上昇すること)を起こしやすくなります。ヒートショックは、脳卒中や心筋こうそくなど、命にかかわる重病の原因になるので十分に注意しましょう。

2-6.洗面所を車いす対応にする

洗面所に車いすが入るスペースを設置することで、車いすを利用している人でも快適に使えるようになります。入浴前後の身支度などで、洗面所で身動きしやすくなると便利です。併せて、浴室の扉を引き戸にしたり段差をなくしたりすることをおすすめします。

3.浴室バリアフリーのリフォーム費用と業者選び

浴室バリアフリーの費用目安や信頼できる業者選びのコツなどを見ていきましょう。

3-1.簡単な工事なら数万円・大がかりになると数十万円以上

浴室バリアフリー工事の費用目安は、以下を参考にしてください。

  • 手すりをつける:1万~5万円程度
  • すべりにくい床にする:10万円程度
  • 段差をなくす:3万円程度
  • 引き戸にする:4万~8万円程度
  • 浴室暖房をつける:10万円程度~
  • 洗面所を車いす対応にする:35万~50万円程度

複数のバリアフリー化をすると、合計で100万円以上になることもあります。詳しくは、業者から見積もりをもらって確認してください。

3-2.補助金制度を活用しよう

浴室のバリアフリー化は、条件によっては各種補助金制度を活用できることがあります。たとえば、以下のようなものがあるので調べてみるといいでしょう。いずれも、着工前に申請が必要になります。

介護保険による住宅改修補助金制度

  • 要支援もしくは要介護認定を受ける必要あり
  • 手すりの取りつけや段差の解消など対象工事が限定されている
  • 給付上限は18万円まで
  • 担当のケアマネージャーに相談

高齢社会対策区市町村包括補助事業

  • 介護認定を受けていない65歳以上の高齢者
  • 対象工事内容は市区町村ごとに異なる
  • 給付上限は18万円まで
  • 市区町村の担当窓口に相談

3-3.DIYを活用したり必要な部分だけやったりすれば安く済む

浴室のバリアフリー化で、費用を節約したい場合は以下のポイントを参考にしてください。

  • 自分たちでできるところはDIYで行う
  • 必要な部分だけバリアフリー化する
  • 工事費用の安い業者に依頼する

なお、必要以上に費用を節約すると、工事品質が悪く使いものにならないことがあります。浴室のバリアフリー化は、何よりも安全第一で行うべきです。品質を犠牲にしてまで費用を節約しようとするのはやめてください。

3-4.信頼できる業者の選び方

浴室のバリアフリーリフォームは、以下のポイントを参考にし、信頼できる業者に依頼しましょう。

  • 浴室のバリアフリーリフォームの実績が豊富にある
  • 要望をよく聞き、豊富な実例を挙げて提案してくれる
  • 見積もりは無料
  • リーズナブルかつ分かりやすい料金制度
  • 補助金制度に詳しい
  • 対応が親切で顧客からの評判がいい
  • 保証やアフターフォローが充実している

なお、当藤ノ家でも、浴室のバリアフリーリフォームを数多くお受けし、ご好評をいただいています。まずは、お気軽にご相談ください。

4.浴室のバリアフリー化に関するよくある質問

最後に、浴室のバリアフリー化に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.簡単なDIYでバリアフリーリフォームできる?
A.簡単なバリアフリーリフォームなら、DIYでできることもあります。なお、DIYでバリアフリー化する場合は完成後に必ずチェックし、安全性を確認してください。

  • 浴室と更衣室の段差を専用グッズで解消する
  • 浴室の床や浴槽の底にすべり止めマットを敷く
  • 浴室の床にすのこを敷いて浴槽との高低差を小さくしまたぎやすくする

Q.在来工法の浴室をバリアフリー化する場合の注意点は?
A.在来工法の浴室のバリアフリー化は大がかりな工事になりやすく、予算も工事期間も余裕を持ってみておく必要があります。従来のタイル壁や床をはがしてすべりにくい床材にしたり、浴槽の交換・手すりの設置をしたりなど、大きな変更を伴うからです。

Q.要介護者がいる場合のバリアフリー化の注意点は?
A.以下の点に気をつけてください。

  • 介護保険の補助金制度に沿っているか
  • 要介護者の自立を促す内容か

また、担当のケアマネージャーに相談し、専門業者との話し合いにより工事内容を決定する必要があります。勝手に工事を進めても補助金対象から外れるばかりか、要介護者にとって最適なリフォームにならないこともあるので注意しましょう。

Q.バリアフリー化したのに浴室の使い勝手が悪いのですが?
A.まずは、どんなときに・どんなところの使い勝手が悪いのかまとめましょう。次に、業者に相談してリフォームをし直すか検討してみてください。なお、施工ミスなど明らかに業者の落ち度である以外は、自己負担でのやり直しになります。

Q.浴室のバリアフリームリフォームは何年ごとに見直すべきか?
A.特に決まりはありません。バリアフリー化した部分だけでなく、浴室全体も10年程度でさまざまな部分に劣化や不具合が見られるようになります。使いづらいと感じたタイミングでリフォームするといいでしょう。

まとめ

今回は、浴室のバリアフリーについて詳しく解説しました。浴室をバリアフリーリフォームすることで、家族全員が安心して入浴しやすくなります。特に、高齢者や小さな子ども・体の不自由な人が家族にいる場合は、バリアフリー化するといいでしょう。まずは、実績が豊富で信頼できるリフォーム業者に依頼して、工事を進めてください。なお、条件によっては自治体などから補助金を受けることができます。補助金制度についても、業者によく相談してみるといいでしょう。

え?リフォームでここまで出来るの!?