外壁塗装の種類を一挙公開! 塗料や工法を選ぶ際のポイントは?
「外壁塗装にはどんな種類があるのか?」と思う人は多いでしょう。外壁塗装は建物の寿命をも左右する重要なものなので、塗料や工法の種類を知り、慎重に選ぶことが大切です。失敗すると再塗装が必要になってしまう場合もあるため、選び方のポイントを知っておきましょう。
この記事では、外壁塗装の重要性や種類・選び方のポイントなどを詳しくご紹介します。
- 外壁塗装の役割は?
- 外壁塗装に使用する塗料の種類
- 外壁塗装の工法にも種類がある
- 外壁塗装の塗料と工法を選ぶポイント
- 外壁塗装の種類に関するよくある質問
この記事を読むことで、塗料ごとの特徴や失敗しない選び方などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.外壁塗装の役割は?
まずは、外壁塗装の重要性や役割について解説します。
1-1.見た目を美しくする
外壁塗装には、建物の見た目を美しくする役割があります。外壁には、砂ぼこりや排気ガスなどの汚れが付着しており、時間がたつほど汚れが目立つようになるのです。外壁塗装によってそうした汚れが見えなくなり、新築時のような美しさを取り戻すことができます。見た目が美しくなれば、建物の価値も高まるでしょう。
1-2.機能性を向上させる
外壁塗装は、外壁の機能性を向上させる意味でも重要になります。外壁塗装に使用する塗料には、汚れが付着しにくいものや防水性にすぐれたものなど、さまざまな種類があるのです。そういった塗料を使用することで、外壁としての機能を高め、より快適な暮らしを手に入れることができるでしょう。
1-3.建物の劣化を防ぐ
建物の外壁は、常に雨風や紫外線などのダメージを受けています。外壁塗装には、そうしたダメージから建物を守る役割があるのです。外壁塗装の機能が低下したままにしておくと、雨水が建物内部に浸入し、建材を腐敗させてしまう可能性もあります。建物の寿命を延ばすためにも、外壁塗装は重要は役割を果たしているのです。
2.外壁塗装に使用する塗料の種類
外壁塗装に使用する主な塗料を種類ごとにご紹介しましょう。
2-1.アクリル系塗料
アクリル系塗料は一昔前まで主流だった塗料で、耐用年数が5~8年と短いこともあり、現在はほとんど使われていません。価格は1㎡あたり1,400~1,600円とほかの塗料に比べて安く、頻繁に塗り替えをしたい場所の塗装に向いています。
2-2.ウレタン系塗料
ウレタン系塗料はアクリル系の次にグレードが低い塗料で、耐用年数は8~10年となっています。伸びがよく作業しやすいこと・密着性が高いことなどから、細部の塗装にも適した塗料といえるでしょう。価格は1㎡あたり1,700~2,200円となっており、比較的安価でありながら使用場面が多いのが特徴です。
2-3.シリコン系塗料
価格とコストパフォーマンスのバランスがよいことから、最も使用されることの多い塗料となっています。耐用年数は10~15年と比較的長く、価格は1㎡あたり2,300~3,000円です。住宅の外壁に使用するには選びやすい塗料といえるでしょう。
2-4.フッ素系塗料
耐用年数が12~15年と長く、1㎡あたり3,800~4,800円と高額なことから、一昔前まではビルやマンションなどに多く使われていた塗料です。その耐久性の高さから、最近では住宅の外壁に使用されるケースも増えてきました。防水性はもちろんのこと防藻性や防カビ性にもすぐれており、メンテナンスの回数を減らすことができます。高額ですが長い目で見るとお得な塗料といえるでしょう。
3.外壁塗装の工法にも種類がある
塗料だけでなく、外壁塗装の工法にもいくつか種類があります。それぞれの特徴や手順をまとめました。
3-1.刷毛(はけ)工法
昔ながらの工法で、刷毛を使って手塗りをします。塗料の特性や塗装する場所に合わせて刷毛の素材・大きさを使い分けるため、細かい部分の塗装にも対応可能です。ただし、塗装に時間がかかるため、ほかの工法と併用するケースが多くなっています。
3-2.ローラー工法
ローラーを使って手作業で行う工法です。ローラーは毛の長さが異なるいくつかの種類を使い分け、塗装する場所の面積や形状に合わせて塗っていきます。刷毛工法に比べて短時間で塗装できること・塗料の飛び散りが少ないことなどがメリットです。
3-3.吹き付け工法
スプレーで塗料を吹き付ける工法で、短時間で広範囲を塗装することが可能です。ただし、塗料が飛び散りやすいため養生に手間がかかること・ムラが出やすいことなど、デメリットもあります。
4.外壁塗装の塗料と工法を選ぶポイント
外壁塗装の種類を選ぶポイントをまとめました。
4-1.長い目で見たときのコストパフォーマンスはどうか
塗料を選ぶ際は長い目で考えたほうがよいでしょう。価格が安い塗料は耐用年数が短めなため、短いスパンでまた塗装が必要になってしまいます。「長持ちしなくてもよいのでとにかく費用を抑えたい」という場合はアクリル系塗料やウレタン系塗料を選ぶべきです。しかし、「塗り替えまでの期間をできるだけ長くしたい」という場合は、耐用年数が長めの塗料を選んだほうがよいでしょう。
4-2.塗装する範囲はどのくらいか
外壁塗装の工法については、基本的に業者が決めることになると思います。しかし、選んだ塗料の性質や塗装する場所に適した工法を選んでいるか、しっかりチェックする必要はあるでしょう。工期を長くして費用を高額にするために、適切な工法を選択しないような悪徳業者も存在します。トラブルに巻き込まれないためにも、それぞれ工法の特徴をきちんと理解しておきましょう。
4-3.塗料選びに迷ったらシリコンがおすすめ
外壁塗装の塗料選びに迷ったときは、いったんシリコン系塗料で見積もりを出してもらいましょう。シリコン系塗料は最もコストパフォーマンスにすぐれた塗料なので、ベースにして考えると決めやすくなります。「もう少し価格を抑えたいので塗料のグレードを下げたい」「予算に余裕があるのでもっとよい塗料を使いたい」など、希望を出しやすくなるでしょう。
5.外壁塗装の種類に関するよくある質問
「外壁塗装の種類について知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめました。
Q.水性塗料と油性塗料の違いは何でしょう?
A.希釈材に水を使ったものが水性塗料、有機溶剤を使ったものが油性塗料です。油性塗料のほうが耐久性が高いとされていますが、臭いがきついため、水性塗料を選ぶ人も多くなっています。
Q.塗料の「1液型」と「2液型」とは何のことでしょうか?
A.そのままで塗料として使えるのが1液型、硬化剤を混ぜて使用するのが2液型です。1液型は安価ですが密着性が低く、2液型は高価で手間がかかる分、密着性が高いという特徴があります。
Q.「ハイブリッド塗料」とはどのような塗料のことですか?
A.有機塗料と無機塗料を組み合わせた塗料で、それぞれのメリットを合わせ持っています。
Q.塗装業者にオリジナル塗料の使用をすすめられたのですが、どうしたらよいでしょうか?
A.塗料の相場を分かりにくくするために、粗悪なオリジナル塗料をすすめてくる悪徳業者もいます。オリジナル塗料だけをすすめてくる業者は信用しないほうがよいでしょう。
Q.外壁塗装業者選びのポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか・見積書に不明確な項目がないか・アフターフォローは充実しているかなどをチェックするとよいでしょう。
まとめ
外壁塗装の種類や選び方について詳しくご紹介しました。外壁塗装に使用する塗料や工法には、いくつか種類があります。失敗なく選ぶためには塗装業者への相談も必要不可欠なため、信頼できる業者を選ぶことも重要です。ぜひこの記事を参考に、満足できる外壁塗装をしてください。