マンションのキッチンリフォームで押さえておきたいポイント&注意点
マンションのキッチンリフォームは一戸建てとは違い、制約があります。事前に、リフォーム時の注意点を把握しておかなければ、トラブルに発展してしまう恐れがあるので注意が必要です。しかし、どのようなところに注意すればいいのか分からずに、頭がパニックになってしまう方は多いでしょう。
そこで、本記事では、マンションのキッチンリフォームで押さえておきたいポイントや注意点などを解説します。
- マンションのキッチンリフォームでできる範囲は?
- マンションのキッチンリフォームを依頼する際の注意点
- キッチンリフォームの費用を抑えるコツ
- マンションのキッチンリフォーム事例
- マンションのキッチンリフォームに関してよくある質問
この記事を読むことで、マンションのキッチンリフォーム事例や費用を抑えるコツも分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.マンションのキッチンリフォームでできる範囲は?
まずは、マンションのキッチンリフォームでできる範囲をチェックしておきましょう。
1-1.リフォームできるのは専有部分だけ
マンションは、専有部分と共用部分で構成されています。基本的に、個人がリフォームできるのは専用部分の住戸内だけです。エントランス・階段・廊下などの共有部分は、個人が勝手にリフォームできない場所となっています。そのため、住戸内のキッチンはリフォームできる範囲です。けれども、マンションの構造によっては制約が生じる場合があります。いずれは、キッチンもリフォームする時期がやってきますが、その前にマンションの規約・制約を確認しておかなければなりません。
1-2.キッチンで制約されている項目
リフォームができるキッチンの範囲はマンションによって異なるため、まずは、マンションの契約書を確認してください。契約書には、リフォーム時の規約・制約内容が記載されています。手元に契約書がなければ、大家または管理会社に問い合わせて確認しましょう。なお、マンションのキッチンリフォームで制約がある内容は、主に以下のとおりです。
- IHクッキングヒーターへの変更
- ディスポーザーの設置
- 二重床
2.マンションのキッチンリフォームを依頼する際の注意点
ここでは、マンションのキッチンリフォームを依頼する際の注意点について説明します。
2-1.大家または管理会社に伝える
前述したように、リフォームを始める前に、しっかりとその旨を大家または管理会社に伝えなければなりません。マンションにはたくさんの人が暮らしています。リフォームの影響で近隣住民とのトラブルに発展する恐れもあるため、事前に大家または管理会社へ連絡し、リフォームの内容や時期などをご近所へ伝えておかなければなりません。また、その際に、リフォームができる範囲など管理規約も確認しておきましょう。管理規約を確認せずにリフォームを始めると、規約違反になる可能性があるので要注意です。
2-2.キッチンの移動は要注意!
マンションの構造上、キッチンが移動できないケースがあるので注意してください。基本的に、床下の排水管は水がスムーズに流れるように、ある程度の勾配をつけています。けれども、マンションの場合は床下に十分なスペースがないため、勾配をつけるのが困難なケースがあるのです。勾配をつけられない場合は、キッチンの移動が難しいでしょう。また、階下の天井裏を排水管がとおっている・コンクリートの構造体に排水管が埋設しているケースもキッチンは移動できません。
2-3.レイアウトによっては狭くなることも
キッチンのレイアウトによっては、リフォーム前よりも狭くなる可能性があります。たとえば、背面キッチンを対面式にするケースです。対面式はより広い面積が必要になるため、どうしてもスペースを取ってしまいます。その結果、作業しづらくなったり、調理スペースや通路が狭くなったりしてしまうのです。理想のキッチンを追い求めてリフォームをする方がほとんどですが、マンションは狭いスペースなため、きちんと幅を計算してレイアウトを決めたほうがいいでしょう。
2-4.リフォーム業者選びも大切
マンションのキッチンリフォームは制約が多いからこそ、なるべく実績のあるリフォーム業者を選ぶことも大切なポイントです。「よく分からないから……」とリフォーム業者に一任する方は多いのですが、それでは後でトラブルに発展する恐れがあります。リフォーム業者に任せきりにせず、分からないところは解決するまで打ち合わせを重ねることが大切です。綿密に打ち合わせを重ねることで、イメージどおりのキッチンに仕上がるでしょう。
3.キッチンリフォームの費用を抑えるコツ
ここでは、キッチンリフォームの費用を抑えるコツについて説明します。
3-1.リフォームの目的を明確にする
キッチンリフォームの費用を抑えるためには、なぜキッチンをリフォームするのか、目的をハッキリさせることが大切です。リフォームの目的を踏まえた上で、制約内で可能かどうか確認しましょう。目的が不明確だと、せっかくリフォームをしても使いづらいキッチンになってしまいます。また、キッチンのリフォームは素材によって費用も大きく異なるため、大まかな予算を決めておくことも大切です。予算内でどのようなリフォームができるのか、チェックしておきましょう。
3-2.優先順位でグレードを決める
できるだけ、費用を抑えるためにグレードの低い設備や素材を選択しがちですが、グレードが低すぎるとキッチンの使い勝手が悪くなる可能性があります。費用面だけを重視するのではなく、優先順位でグレードを決めることが大切です。せっかくリフォームをしたのに使い勝手が悪くなると、再びリフォームをすることになり、余計に費用がかかってしまいます。1回のリフォームで済ませるためにも、キッチンリフォームの優先順位を決めてください。そして、その優先順位に合わせて、設備や素材のグレードも決めていきましょう。
3-3.リフォーム業者に相談する
リフォームにプロに相談することも、費用を抑えるコツです。直接値引きできるかどうかは聞きづらいと思うので、「コストを下げるためにはどうすればいいのか?」と相談してみてください。あらかじめ、予算が決まっていれば、その予算を伝えた上でどのようなリフォームができるのか尋ねてみるといいでしょう。キッチンリフォームの実績がある業者ほど、そのときの状況に見合ったベストなアドバイスをしてくれます。リフォームのプロからアドバイスをもらうことで、費用の見直しができ、予算内で理想のキッチンに仕上げられるでしょう。
3-4.キッチンリフォームなら藤ノ家へ
どのキッチンリフォーム業者に依頼すればいいのか悩んでいる方は、ぜひ藤ノ家にお任せください。藤ノ家は、昭和35年の創業以来、50年以上にわたって静岡市全域で数多くのリフォームを手がけてきました。キッチン・バスなど水まわりのトータルリフォームから部分的なリフォームまで、幅広く対応可能です。また、相談から施工・アフターフォローまで一貫して自社で対応しているため、通常の2~3割安いコストでリフォームができます。無料相談も受け付けていますので、キッチンリフォームでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
4.マンションのキッチンリフォーム事例
ここでは、マンションのキッチンリフォーム事例をいくつか紹介します。
4-1.キッチンの向きを変えたリフォーム
キッチンの向きを変えるだけで、開放的で広々とした空間が演出できます。たとえば、リビングダイニングを見渡せるレイアウトにリフォームする方法です。ある程度のスペースは必要になりますが、まるでカフェのような雰囲気に仕上がります。また、キッチンの横にダイニングテーブルをくっつけることで、料理の運搬も楽になるでしょう。リビングが見渡せるようになれば、子どもたちがリビングで遊んでいる様子も見ながら料理ができるので安心です。
4-2.不要な壁を解体する
キッチンとリビングの間に壁がある場合、その壁を解体することでスタイリッシュかつ開放的なキッチンになるでしょう。マンションの場合、キッチンとリビングの間に袖壁や下がり壁がついているケースをよく見かけます。それらの壁を取り払うだけでも、開放的な空間に仕上がるのです。コンロ側にキッチンパネルを貼っておけば、油はねなどの汚れが落ちやすくなるのでお手入れが簡単になるでしょう。キッチンをリフォームする際は、お手入れのしやすさも重視すべきです。
4-3.壁・床などキッチンまわりの装飾変更
キッチンの雰囲気を気軽に変えたい・お手入れしやすくしたいという方におすすめなのが、壁・床などキッチンまわりの装飾を変更するリフォームです。キッチンリフォームに使われる素材は多種多様ですので、理想のキッチンに合った材質を選びましょう。なお、汚れにくく、お手入れしやすい素材として人気があるのは、タイルです。床材を選ぶ際は、油など汚れがつきにくく、滑りにくい種類を選んでください。
4-4.キッチンの交換
キッチンを交換するのも方法の1つです。特に、10年以上使い続けてきたキッチンの場合、丸ごと交換したほうがいいでしょう。キッチンの耐用年数は10~20年といわれており、10年が経過したころから不具合が起き始めます。キッチン自体に不具合が生じるというよりも、ガスコンロが使えなくなる・レンジフードから異音がするなど付属品が寿命を迎えるのです。そのたびに付属品を新しくするのもいいですが、キッチンを丸ごと交換したほうが手間は省けるので費用を抑えられるでしょう。
5.マンションのキッチンリフォームに関してよくある質問
マンションのキッチンリフォームに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.マンションのキッチンリフォームで特に注意すべきことは?
A.特に、注意しておきたいのは、マンションの梁(りょう)です。マンションの構造上、住戸内に梁は必ず存在していますが、キッチンのレイアウト上にその梁がある場合は注意しなければなりません。レイアウト上に梁がある場合、レンジフードや戸棚などに影響を与えてしまう恐れがあります。そのため、大幅なレイアウト変更ができなくなってしまうのです。なお、マンションの梁はそれぞれの住戸によって異なるため、リフォーム業者や管理会社などに確認しておきましょう。
Q.マンションのキッチンリフォームを成功させるコツは?
A.リフォーム業者選びにかかっています。実績の少ない業者や悪質な業者に依頼すれば、失敗する可能性が高まるでしょう。マンションのキッチンリフォームは決して安い金額ではないため、慎重に選ぶことが成功のカギとなります。できるだけ、複数の業者に無料見積もりを依頼し、比較してから安心して依頼できるところを選びましょう。
Q.キッチンリフォームにかかる費用はいくらぐらいか?
A.マンションのキッチンリフォームは、約30万~120万円が目安です。グレードによっては、300万円ほどかかる可能性もあります。リフォーム費用を抑えたい方は、やはり複数の業者に無調見積もりを依頼することが大切です。
Q.キッチンリフォームの工期は?
A.リフォーム内容によって異なります。キッチンを交換する場合は約2~6日、キッチンの入れ替えと同時に周囲の内装を変更する場合は、1週間かかるでしょう。さらに、レイアウトを変更する際は、約2週間~1か月かかることもあります。その間は料理ができないため、食事をどうするのか事前に決めておかなければなりません。
Q.気をつけたほうがいいリフォーム業者の特徴は?
A.見積書が大ざっぱでリフォーム費用をうやむやにする業者は注意したほうがいいでしょう。作業後になってから、高額な追加費用を請求してくる恐れがあります。また、どのような方法でリフォームを行うのか、どういう手順で進めるのかなど、工事に関する内容を具体的に説明してくれない業者にも注意してください。リフォーム業者選びの際は、スタッフの対応にも注目しましょう。
まとめ
マンションのキッチンリフォームは、管理規約によって制約が定められています。そのため、個人で勝手にリフォームを始めたり、大家または管理会社へ連絡をせずにリフォームしたりするのはNGです。マンションの構造上、希望のリフォームができないケースもあるため、事前の確認が大切になるでしょう。また、実績のあるリフォーム業者を選ぶこともキッチンリフォームを成功させる大切なポイントです。静岡市を中心にリフォームを行っている藤ノ家は、50年以上の実績があります。キッチンリフォームでお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。