シックハウス対策に役立つリフォーム4選! 方法やポイントをチェック!

「家のシックハウス対策を進めたいけど、具体的にどんな方法があるのだろう」をお考えではありませんか? ステイホームやリモートワークにより家で過ごす時間が多くなったこともあり、シックハウス症候群に悩む人が増えています。

シックハウス症候群の不快な症状を軽くし、予防するためにもきちんと対策しておきたいですよね。しかし、実際にどんなリフォームを行うべきか、どんなポイントを押さえておくべきかなど、よく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、シックハウス対策のリフォームについて詳しく解説します。

  1. シックハウス症候群とは?
  2. シックハウス症候群の原因は?
  3. 改正基準法に基づくシックハウス対策
  4. シックハウス対策のリフォームについて
  5. シックハウス対策のリフォームに関するよくある質問

この記事を読むことで、シックハウス対策に効果的なリフォームがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.シックハウス症候群とは?

最初に、シックハウス症候群とはどんなものか見ていきましょう。

1-1.新築の家で暮らす人に多く見られる症状

シックハウス症候群は、新築の家で暮らす人に多い症状のことです。具体的にどんな症状が見られるかについては、この記事の「1-2.シックハウス症候群の主な症状」を参考にしてください。ただし、新築の家に住んでも、全員がシックハウス症候群になるわけではなく、無症状で快適に過ごせる人も多くいます。しかし、実際にシックハウス症候群に悩んでいる人が多くいるため、さまざまな対策が必要になるのが現状です。

1-2.シックハウス症候群の主な症状

シックハウス症候群の主な症状には、以下のようなものがあります。

  • 頭痛
  • めまい
  • せきやくしゃみ
  • 鼻水
  • はき気
  • 喉の違和感
  • 目の不快感
  • 無気力感
  • 眠気
  • 皮膚のじんましん・湿しん・かゆみ

人によって症状の種類や出方が異なったり、複数の症状が同時に見られたりすることもあります。

2.シックハウス症候群の原因は?

シックハウス症候群の主な原因について、詳しく見ていきましょう。

2-1.内装材などの化学物質

シックハウス症候群の主な原因に、内装材などから放出される化学物質が挙げられます。特に、新築や内装リフォームの直後は化学物質が大量に放出され、症状が強く出ることがあるので注意が必要です。特に、以下のような化学物質がシックハウス症候群を引き起こすとされています。

  • ホルムアルデヒド
  • アセトアルデヒド
  • トルエン
  • キシレン

2-2.住宅の気密性が高い

住宅の気密性が高いことも、シックハウス症候群の原因です。実際に、シックハウス症候群の症状を訴える人の多くは、気密性が高い住宅に住んでいます。たとえば、最近多く見られる鉄筋コンクリート住宅は、気密性が高いことが特徴です。気密性が高い住宅はすきま風が入りづらくて冷暖房効率が高い半面、空気の循環が悪くなりがちなのがデメリットになります。

2-3.換気不足

シックハウス症候群の原因として、換気不足も忘れてはいけません。夏場や冬場にエアコンを使用する場合など、窓を閉めきった状態が長く続くことで、シックハウス症候群の原因物質が屋外に放出されにくくなるからです。また、換気不足によって新鮮な酸素が不足することも、不快な症状につながります。

2-4.断熱性に乏しい

住宅の断熱性が乏しいことも、シックハウス症候群の原因です。外気温と室温の寒暖差が激しくなり、結露が発生することがあります。すると、室内の湿度が高くなってカビの温床になりやすいからです。カビはアレルギーの原因になることからも、きちんと対策する必要があります。

3.改正基準法に基づくシックハウス対策

改正基準法に基づくシックハウス対策について、詳しくご紹介します。

3-1.シックハウス対策の規制を受ける化学物質は?

1993年の改正基準法に基づいて規制を受ける化学物質は、以下の2つです。

  • ホルムアルデヒド
  • クロルピリホス

上記の物質は、シックハウス症候群の症状を引き起こす原因とされているため、改正基準法により、使用する際に制限がかかります。

3-2.ホルムアルデヒドに関する規制内容

ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因とされる化学物質のひとつです。独特の臭いや粘膜に対する刺激があることが特徴になります。ホルムアルデヒドの使用制限については、以下を参考にしてください。

3-2-1.内部仕上げの制限

ホルムアルデヒドを発散する建材を内部仕上げに使用する場合は、JIS・JAS規格の等級により、使用する際に面積制限がかかります。具体的には、以下をご覧ください。

  • 等級1:使用不可
  • 等級2および3:使用面積の制限
  • 等級4:使用制限なし

3-2-2.換気設備設置の義務付け

ホルムアルデヒドを発散する建材を使用しなくても、家具などから発散される可能性が残るものです。そのため、すべての建築物に対し、24時間換気システムなどの機械換気設備の設置が義務付けられています。

3-2-3.天井裏などの制限

天井裏についても、以下のような制限がかかります。

  • 天井裏などには、等級1および2のホルムアルデヒド発散建築材料を使用しない
  • 気密層もしくは通気止めを設置し、天井裏などと居室を分ける
  • 換気設備を居室に設置し、天井裏なども換気可能な状態にする

3-3.クロルピリホスに関する規制内容

クロルピリホスは、ホルムアルデヒドと同様に、シックハウス症候の原因とされる化学物質の一つです。以前は、有機リン系のシロアリ駆除剤として広く使用されていました。しかし、現在では、改正基準法によって居住を目的とした建物への使用を禁止されています。

4.シックハウス対策のリフォームについて

シックハウス対策としてどんなリフォームが効果的か、詳しく解説します。

4-1.天然素材の使用

シックハウス対策には、天然素材の使用が効果的です。天然素材にはホルムアルデヒドなどの化学物資が含まれないため、シックハウス症候群の不快な症状を予防できます。また、天然素材を使用することで、素朴な風合いを楽しめたり高級感のある仕上がりにしたりすることが可能です。ただし、高価なため、予算を考慮しつつ適宜使用するとよいでしょう。

4-2.シックハウス対策済みの素材の使用

シックハウス対策済みの素材を使用することも、有効なシックハウス対策です。シックハウス対策済みの素材は、ホルムアルデヒドの発散量が少ないことから、家の建材に安心して使用できます。ただし、シックハウス対策済みの素材にも等級があり、使用面積に制限かかるため注意が必要です。

4-3.窓や換気扇の新設および位置の変更

気密性の高さが原因でシックハウス症候群になっている場合は、窓や換気扇の新設および位置の変更がおすすめです。気密性が高い家は、すきま風が入りにくいことから、冬場でも寒くなりづらい反面、有害物質が長時間屋内にとどまりやすくなります。そこで、窓や換気扇を新設したり、位置を変更したりして換気を促すことが必要です。新鮮な空気が室内に循環することで、シックハウス症候群の症状を軽くすることにつながります。

4-4.断熱窓の設置などの結露対策

断熱窓の設置により、結露対策を行うこともシックハウス対策のリフォームです。家に断熱性がほとんどない場合、外気温と室温の差によって、屋内に結露が発生することがあります。結露は、冬場になると窓ガラスの周辺に発生しやすいのが特徴です。結露を発生させないためにも、断熱窓の設置をおすすめします。また、屋根や外壁を断熱塗装するのもよいでしょう。断熱効果のある塗料で屋根や外壁を塗装することも、同様におすすめです。

5.シックハウス対策のリフォームに関するよくある質問

最後に、シックハウス対策のリフォームに関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.シックハウス対策のリフォームは何年ごとに行うべきか?
A.特に決まりはありません。しかし、どんなリフォームでも、経年などの理由により徐々に劣化して再リフォームが必要になります。リフォーム当初の効果が薄れてきたと感じたら、再リフォームを検討してください。

Q.古い日本家屋ならシックハウス対策のリフォームは不要?
A.断言できません。古い日本家屋でも、窓に結露が発生し、湿気がこもってカビが繁殖することなどにより、シックハウス症候群の症状が出ることがあります。

Q.シックハウス対策のリフォームをしても症状が軽減しないのですが?
A.リフォームを行っても、根本的な原因が改善されていない可能性があります。まずは、家の環境を見直してみてください。また、症状の原因がシックハウス症候群以外である可能性もあるため、医療機関を受診してみることをおすすめします。

Q.シックハウス対策のリフォームはまとめて行ったほうがよい?
A.可能なら、まとめて行ったほうがよいでしょう。1か所ずつリフォームするより、まとめてリフォームしたほうが、快適な暮らしをより確実に実現できます。また、業者によってはまとめてリフォームすることで、リフォーム費用が安くなることもあるでしょう。

Q.シックハウス対策のリフォームはどんな業者に依頼すべきか?
A.以下のようなポイントを満たした業者なら、安心して依頼することができます。

  • シックハウス対策のリフォーム実績が豊富にある
  • 丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある
  • 現場視察や見積もりは無料
  • リーズナブルで分かりやすい料金システム
  • 希望の工期に合わせてもらえる
  • スタッフの教育が行き届いており感じがよい
  • 顧客からの評判がよい
  • 保証やアフターサービスが充実している

なお、当藤ノ家でも、シックハウス対策のリフォームをお受けしています。まずは、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回は、シックハウス対策のリフォームについて詳しく解説しました。新築やリフォーム直後などは、シックハウス症候群の症状が出やすいものです。不快な症状を軽くし、予防するためには、適切な対策が必要になります。まずは、どんな点をリフォームで改善すべきか、正しく突き止めることが大切です。なお、シックハウス対策のリフォームは、信頼できるリフォーム業者によく相談して進めることをおすすめします。

え?リフォームでここまで出来るの!?