トイレの交換目安は? 交換する際の注意点や大まかな流れを一挙紹介!
トイレはいつ交換するべきか、そもそもずっと使えるものなのか気になり悩んでいる方は多いでしょう。毎日使う場所だからこそ、使いづらくなったり不便を感じたりするときが交換のタイミングでもあります。また、部品ごとの寿命を把握しておけば、ベストなタイミングでトイレの交換ができるでしょう。
本記事では、トイレの交換目安や部品ごとの寿命などを解説します。
- トイレの交換目安は?
- トイレの部品ごとの寿命をチェック!
- トイレを交換する際の注意点
- トイレを交換する流れを紹介
- リフォーム業者選びのポイント
- トイレの交換に関してよくある質問
この記事を読むことで、トイレを交換する際の注意点やリフォーム業者選びのポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.トイレの交換目安は?
まずは、トイレの交換目安をチェックしておきましょう。
1-1.交換目安は10~15年
トイレの交換目安は、一般的に10~15年だといわれています。これは、便器に接続されているパイプやトイレタンク内の部品が大きく関係しているからです。ほとんどの便器は陶器でできており、15年以上は使い続けることができます。しかし、パイプやトイレタンク内の部品は消耗品ですので、定期的な点検と交換が必要です。10年近くが経過すると劣化症状が目立ち始めるため、トイレ自体を交換するのがベストでしょう。
1-2.トイレ交換のサイン
以下のような症状が見られたときは、トイレを交換するタイミングです。
- トイレが詰まる
- タンクに水がたまらない
- タンクの水が止まらない
- トイレから水漏れがする
- トイレと床の間で水漏れがする
- 水洗レバーをまわしても流れない
- タンク付属手洗い器の水が止まらない
また、便器を掃除しても汚れが取れなかったり、不便を感じたりする際もトイレを交換するタイミングといえるでしょう。
2.トイレの部品ごとの寿命をチェック!
ここでは、トイレの部品ごとの寿命をチェックしておきましょう。
2-1.パッキンなどの内部部品は約5~10年
パッキンやパイプなどの内部部品は、早くて5~6年、長くても7~10年が平均寿命です。使用頻度や状態によっては、5年以内に寿命がやってくる可能性もあるでしょう。大体は5~10年持ちますが、寿命が訪れると詰まりや水漏れなどの問題が起こりやすくなります。不具合が起きると使いづらくなるので、早めに交換したほうがいいでしょう。
2-2.温水洗浄便座は約10年
今ではほとんどのトイレに備わっている温水洗浄便座ですが、平均寿命は約10年です。あくまで目安となるため、頻繁に使用している場合は10年以内に壊れてしまうこともあります。
2-3.便器とタンクは長く使える
トイレの中でも長く使えるのが、便器とタンクです。これらは陶器製がほとんどですので、100年以上は使い続けることができるでしょう。ただし、使っているうちに汚れがつきやすくなったり、便器に細かい傷ができたりと見た目が悪くなってしまいます。基本的に、ひびが割れなければ長く使えますが、生活していて不便を感じた際は交換を検討したほうがいいでしょう。
3.トイレを交換する際の注意点
ここでは、トイレを交換する際の注意点を解説します。
3-1.不具合や問題を明らかにする
トイレを交換する前に、今起きている不具合や問題を明らかにすることが大切です。どのような問題が起きているのか、どのようなことに困っているのかをハッキリとさせておくことで、最適な方法で交換できます。今ではさまざまな種類と機能がついたトイレが登場しているため、優先順位を明確にしておかなければ、不要な機能をつけてしまいがちです。あれもほしいこれもほしいと機能を欲張ってしまうと、交換費用が高くなってしまうので注意してください。トイレを交換する前に、不具合や問題を明らかにしておきましょう。
3-2.和式から洋式へのリフォームは要注意!
和式便器から洋式便器にリフォームする場合は、下水道工事が入るので注意しなければなりません。下水道工事は大がかりな工事になるため、費用が120万~200万円ほどかかります。さらに、下水道がどこまで入っているかによっても費用に大きな差が発生するので注意が必要です。下水道が入っていない地域は、汚水処理をするための浄化槽を埋める必要があるため、浄化槽の費用が100万~200万円ほどかかります。また、トイレを使えない期間が発生してしまう点も考慮しておかなければなりません。
3-3.予算を把握する
トイレ交換を行う前に、予算をある程度決めておくことも大切なポイントです。前述したように、トイレの種類はたくさんあるので、予算がある限り、最上級のトイレを選ぶことができます。なるべく、費用を抑えたい方は、優先順位をハッキリとしておいたほうがいいでしょう。商品ごとに価格の差が大きくなるからこそ、予算を事前に把握しておかなければなりません。予算と要望に合ったトイレを見つけるためにも大切なポイントです。
4.トイレを交換する流れを紹介
ここでは、トイレを交換する流れを紹介します。
4-1.養生・トイレの解体
リフォーム業者から説明を受けた後、工事が始まります。最初に行うのは、養生です。養生は部屋やトイレ空間に汚れと傷がつかないようにするための大切な作業となります。養生が完了したら、使用していた給水タンク・便器などの解体に進むでしょう。トイレは狭い空間なので、便器などを取り外す際は床や壁を傷つけないよう慎重に行うことが大切です。後でトラブルにならないためにも、なるべくリフォーム実績のある業者に依頼しましょう。
4-2.クロス・床の張り替え
クロスと床の張り替えも行う場合、新しいトイレを取り付ける前に工事します。トイレのクロスと床材を選ぶ際は、湿気・汚れ・カビに強い機能を持ったタイプがおすすめです。トイレは汚れやすい空間ですので、清潔に保てる材質を選びましょう。また、色のついた便器を設置する場合は、同じ系統の色を採用すると統一感が生まれます。
4-3.新しい便器の取り付け・配管接続
次に、新しい便器を取り付けます。その後はタンクを取り付けることになるでしょう。ただし、最近はタンクレストイレが主流になってきているので、タンクの取り付けは省かれるケースがほとんどです。新しい便器とタンクを取り付けた後は、上下水道の配管を接続します。接続を誤ると水漏れにつながるため、しっかりと接続ができているか入念なチェックが必要です。
4-4.便座・リモコンの取り付け
配管接続が完了したら、便座とリモコンの取り付け作業に入ります。温⽔洗浄便座機能つきの便座を取り付ける場合、給水ホースと電源の接続作業が必要です。また、既存のトイレに電源がついていない場合は、電気工事が必要になるでしょう。そのため、事前に電源の有無を確認しておく必要があります。そして、便座を取り付けた後は、リモコン・紙巻器などオプションの取り付けで工事は完了です。
5.リフォーム業者選びのポイント
ここでは、リフォーム業者を選ぶ際のポイントを解説します。
5-1.トイレ交換リフォームの実績があるか
リフォーム業者を選ぶ際は、まず、トイレ交換リフォームの実績があるかをチェックしてください。優良業者のホームページには、これまで手がけてきたリフォーム事例が記載されています。トイレといった水まわりのリフォーム事例をチェックし、どのような方法で工事を行ったのか確認してください。施工事例を詳しく記載しているリフォーム業者ほど信用できるでしょう。
5-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
理想どおりのトイレにするためには、スタッフとの打ち合わせが必要不可欠です。自分がどのようなトイレにしたいのか、具体的に要望を伝えなければ理想と仕上がりに差が生まれてしまうでしょう。また、リフォーム業者の担当者とは何度も打ち合わせを重ねることになるため、相性の良さも重視しておかなければなりません。相手が話をしっかりと聞いてくれるか、返信のスピードが速いかどうかもチェックしてください。
5-3.見積書の内容が具体的に記載されているか
トイレ交換の費用は、プランや便器の種類などによって大きく異なります。だからこそ、見積書の内容を細部まで確認することが大切です。悪質なリフォーム業者は、見積書の内容がきちんと記載されていなかったり、高額な費用を工事の後で請求したりするところがあります。トラブルにならないためにも、見積書の内容が具体的に記載されているか必ずチェックしてください。疑問点や不明点があれば、依頼前に解消しておきましょう。
5-4.無料相談を受け付けているか
無料相談や無料見積もりを受け付けているかも、リフォーム業者選びでチェックしておきたいポイントです。無料相談では、スタッフの対応もチェックできます。そこで、しつこく契約を迫ってきたり、話を聞いてくれなかったりする業者は悪質な業者の可能性があるので注意してください。また、無料相談や無料見積もりのほかに、口コミや評判もチェックしておくといいでしょう。なお、静岡市を中心にリフォームを行っている藤ノ家では、無料相談を受け付けています。トイレの交換でお悩みの方は、一度ご相談ください。
6.トイレの交換に関してよくある質問
トイレの交換に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.トイレを交換するきっかけは?
A.故障やひび割れが起きたり、トイレ詰まりなどの不具合が発生したりした際に、トイレ交換を行う方がほとんどです。まだ、使えるトイレであってもトラブルが頻繁に起きるのなら交換したほうがいいでしょう。また、15年以上使い続けているトイレは不便に感じることが多くなります。使いづらい・不便を感じる場合も、トイレの交換を検討すべきです。
Q.内装もリフォームしたほうがいいのか?
A.予算に余裕があるなら、トイレの壁や床といった内装も併せてリフォームしたほうがいいでしょう。個別に新しくするよりもまとめてリフォームしたほうが費用が安くなるからです。また、トイレの便器だけを交換すると、床や壁と合わなくなる可能性があります。トイレの雰囲気をよくしたい・イメージチェンジしたい方は、内装のリフォームも検討しましょう。
Q.トイレの交換費用はいくらぐらいか?
A.それぞれのパーツで異なります。主な交換費用は以下のとおりです。
- タンク内の部品交換:約3,000円~
- 給水パイプ交換:約12,000円~
- ストレーナーの交換:約8,000円~
- 洗浄管・フランジ交換:約15,000円~
- アングル止水栓交換:約9,500円~
上記の交換費用に加えて、部品代や廃材引き取り料が発生する可能性もあります。具体的な費用に関しては、リフォーム業者に無料見積もりを依頼してください。
Q.トイレの交換工事にかかる日数は?
A.トイレの便器を交換するだけなら数時間で終わります。壁や床の張り替えといった内装リフォームも行う場合は、1日で終わるでしょう。その日のうちにトイレが使えるようになるので、生活に支障は出ません。ただし、和式から洋式に交換したり、トイレ全体をリフォームしたりする場合は2~3日かかることがあります。
Q.トイレの交換とリフォーム、どちらがいいのか?
A.トイレを新しくしてばかりなら交換をおすすめします。一部の部品だけ交換すればOKというケースが多いからです。また、トイレ全体をリフォームするよりも費用を安く抑えることができるでしょう。ただし、10年以上使い続けているトイレはリフォームがおすすめです。トイレを丸ごとリフォームしてしまったほうが、快適になります。トイレの修理と一緒に内装の変更や手洗い場を追加したいといったケースもリフォームをしたほうがいいでしょう。
まとめ
トイレの交換目安は、10~15年が一般的だといわれています。陶器の便器なら割れない限り使い続けることはできますが、便器に接続されているパイプ・トイレタンク内の部品は消耗品ですので交換が必要です。また、トイレが古くなるにつれて汚れが目立ってきたり、不便さを感じたりするようになるでしょう。15年以上使い続けているトイレで不便だと思ったら交換の時期と考えてください。なお、スムーズにトイレを交換するためにも、なるべく実績があるリフォーム業者に依頼しましょう。