窓の結露が起こる原因は? リフォームで結露を防ぐ方法と注意点を解説
冬になると窓に結露が発生しやすく、室内が水浸しになってしまいますよね。どうすれば窓の結露を抑えることができるのかと、悩んでいる方は多いでしょう。結露が発生するたびにタオルで拭き取るのも面倒ですので、結露の発生を抑える窓リフォームがおすすめです。では、一体、どのようなリフォームがあるのでしょうか。
本記事では、窓の結露を防ぐリフォームについて詳しく説明します。
- 窓に結露が起こる原因は?
- 窓に結露が起こるとどうなるのか?
- 窓リフォームで結露を防ぐポイントと注意点
- リフォーム業者に依頼する方法は?
- 窓の結露に関してよくある質問
この記事を読むことで、窓に結露が起こる原因や窓リフォームの注意点なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.窓に結露が起こる原因は?
まずは、なぜ窓に結露が発生するのか、その原因を解説します。
1-1.室外と室内の温度差
窓に発生する結露は、室外と室内の温度差が原因です。具体的に説明すると、暖かい空気が冷え、飽和水蒸気量を超えてしまうことで結露が発生します。空気中に含まれている水蒸気量は、温度が高いほど多くなり、低くなるほど少なくなるのが特徴です。ある温度において、空気中に含むことができる最大の水蒸気量を飽和水蒸気量といいますが、この量を超えてしまうと結露が発生してしまいます。つまり、室内の湿度が高くなるほど結露も発生しやすくなるというわけです。
1-2.結露でよく見られる現象
「結露と雨漏りの違いが分からない」と思っている方は、結露でよく見られる現象を把握しておきましょう。代表的な現象といえば、冬だけ水滴ができることです。冬など寒い時期だけ水滴がつく場合は、結露である可能性が高いといえるでしょう。外気と室内の温度差が大きくなるため、窓に結露が発生しやすくなります。また、天井が1箇所だけでなく全体的に濡れている場合も結露の可能性が高いでしょう。結露は天井の一部に水滴が集まることはありません。
1-3.結露が発生しやすい場所
結露が発生しやすい場所といえば窓ガラスが真っ先に思い浮かびますが、窓以外にもさまざまな場所に発生します。たとえば、窓ガラスの枠部分・玄関ドア・家具の裏やクローゼット・部屋の隅などです。これらの場所は温度差が生じやすいため、結露が発生しやすくなっています。また、加湿器の使用や空調・暖房機器の種類によっても住宅内部の水蒸気量が変化するでしょう。
2.窓に結露が起こるとどうなるのか?
ここでは、窓に結露が起こることで発生する問題を紹介します。
2-1.カビとダニの発生
結露が起こることによって発生する問題といえば、カビとダニです。結露が発生するということは湿度や温度が高い証拠でもあるため、カビやダニも発生しやすくなります。特に、結露がくり返し起こる場所はカビの温床になりやすい場所でもあるのです。また、室内にたまっているホコリがさらにカビの繁殖を加速させることになります。最初は、カビやダニが微量だとしても、毎日吸い込むことで体内に蓄積され、アレルギーや呼吸器系の重大な疾患を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
2-2.建物の腐食
窓に発生する結露は、建物の腐食につながる恐れがあります。結露をそのまま放置することで水分が内部に染み込んでしまい、木材といった建材を腐敗させてしまうのです。その結果、建物の耐久性が格段に落ちるだけでなく、性能の低下を誘発させることになってしまいます。建物の腐食が進行するほか、家具や壁などにもカビやシミが発生し、建物がどんどん傷んでしまうでしょう。結露を放置すればするほど建物の腐敗が進み、大がかりなリフォームが必要になります。
2-3.シロアリ被害に遭うことも
結露の発生によって湿度が高くなり、シロアリ被害に遭うリスクが高くなります。シロアリは水分が多い環境を好むため、結露で木材が水分を含んでしまうとシロアリ被害に遭いやすくなるのです。特に、築10年を過ぎた建物はシロアリ被害発生率が約4~6%上昇するといわれているので、結露・湿気対策を徹底しなければなりません。シロアリ被害に遭ってしまうと、建物が地震などの振動で倒壊しやすくなります。
3.窓リフォームで結露を防ぐポイントと注意点
ここでは、窓リフォームで結露を防ぐポイントと注意点を解説します。
3-1.内窓をつけて二重窓にする
結露防止の窓リフォームとしては、内窓をつけて二重窓にする方法があります。既存の窓の上から内窓を設置し、二重サッシにすることで窓の結露が防止できるでしょう。内窓を取り付けるだけのリフォームですので、内窓と取り付け工事費用併せて約5万~10万円でリフォームが可能です。どのような内窓を追加するかによって費用は異なり、単層タイプのガラスよりも防露性が高いペアガラスタイプのほうが高額になります。
3-2.複層ガラスに交換する
窓を複層ガラスに交換するリフォームもあります。複層ガラスとは、2枚のガラスの間にガスや空気などを充鎮させたり真空にしたりすることで断熱性を高めるガラスのことです。複層ガラスに交換することで室内と外部との温度差が少なくなり、結露が発生しにくくなります。なお、リフォーム費用は窓の大きさによって異なりますが、約50万円が目安価格です。
3-3.樹脂サッシに交換する
窓をアルミサッシから樹脂サッシに交換するリフォームも結露防止に有効です。樹脂サッシはアルミサッシよりも高い防露性と断熱性を持っているといわれています。アルミサッシを交換するだけでも結露防止に役立ちますが、アルミサッシを樹脂サッシに、窓ガラスを複層ガラスにすることでさらに効果が高まるでしょう。なお、アルミサッシから樹脂サッシに交換する費用相場は、約10万~30万円です。
3-4.ガラスもサッシも交換する
前述したように、単体だけでなく、ガラスもサッシも両方交換したほうが結露防止効果は高まります。ガラスだけの交換だとサッシに結露が発生する可能性はありますが、サッシも交換すれば窓全体の断熱性能がアップするでしょう。その結果、結露・寒さ・暑さ対策が期待できます。「ガラスとサッシの両方を交換することになれば壁を壊さないといけないのでは?」と思われがちですが、壁を壊す必要はないので安心してください。ただし、サッシも交換することになるのでガラスだけの交換よりも規模が大きい工事になります。また、既存の窓枠と新しい窓枠が適合しない場合は、壁の解体や補修が必要になるでしょう。
3-5.家の強度も考慮する
窓をリフォームする際は、家の強度も考慮する必要があります。建築基準法によると、家の居住区域について床面積の1/7以上の窓が必要だと定められているからです。たとえば、既存の窓よりも小さな窓に交換したり、窓そのものを撤去したりする際は、建築基準法を守った上で行う必要があります。また、窓の大きさや重量によっては、家の強度を著しく損なうケースもあるのです。窓の交換で家の耐久性や強度が低くなってしまうと大問題ですので、専門家と相談しながらリフォームを行うようにしましょう。
4.リフォーム業者に依頼する方法は?
ここでは、リフォーム業者に依頼する方法を解説します。
4-1.窓リフォームに長(た)けている業者に相談する
正しい方法で窓リフォームを行うためには、なるべく実績のある業者に依頼することが大切です。リフォーム業者によって強みが異なるため、窓リフォームに長けているところかチェックしてください。優良業者のホームページには、これまでどのようなリフォームを手がけてきたのか詳しく事例を掲載しているので、事前に確認しておくといいでしょう。また、施工事例だけでなく、どのようなジャンルを得意としているのかもチェックしておきたいポイントです。
4-2.ベストプランを提案してくれるか
リフォーム業者へ依頼する際は、スタッフの対応にも注目してください。親身になって話を聞いてくれるか、要望を聞き入れながらもベストプランを提案してくれるかチェックしましょう。人それぞれ窓リフォームの予算や目的は異なるため、要望を取り入れながらより良いプランを提案してくれるリフォーム業者なら安心して依頼できます。これまで多数のリフォームを扱ってきている業者ほど、ベストプランを提案できるからです。特に、担当者とは何度も打ち合わせをすることになるので、どのような対応をしてくれるのかチェックしておきましょう。
4-3.見積書の内容が具体的に記載されているか
窓リフォームにどのくらいの費用がかかるのか、気になっている方は多いでしょう。悪質なリフォーム業者の中には、見積書の内容が細かく記載されておらず、工事後で高額な追加費用を請求してくるところがあるので注意しなければなりません。悪質なリフォーム業者とトラブルにならないよう、見積書の内容が具体的に記載されているか細かく確認しておきましょう。また、複数のリフォーム業者に無料見積もりを依頼し比較するのも、リフォーム業者選びのポイントです。
4-4.低コストで安心&快適なリフォームを目指している「藤ノ家」
静岡市を中心にリフォーム業を行っている藤ノ家では、低コストで安心&快適なリフォームを心がけています。住まいへの理想やそれぞれの希望を叶えるためのベストプランを提案しているので、リフォームの目的に合った工事が可能です。また、一般的なリフォームは間に入る業者の諸経費や人件費などを上乗せしていますが、藤ノ家ではそのようなことはありません。窓のリフォームといった小さなリフォームはもちろん、あらゆる場所・内容のリフォームにも対応しているのでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
5.窓の結露に関してよくある質問
窓の結露に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.手軽にできる結露対策は?
A.断熱シート(結露防止シート)を窓に貼る方法です。断熱シートはホームセンターでも購入できるため、手軽にできるDIYといえるでしょう。薄い空気の層が入っていますが、リビングなど人目につきやすい部屋の窓にも馴染むデザインが発売されています。窓に断熱シートを貼るだけでも、冷たい外気が室内に入りにくくなり、室内の暖かい空気が外へ逃げることも防げるでしょう。
Q.換気しても結露が発生するときの対処法は?
A.家の断熱材や換気口がうまく機能していない可能性があります。そのため、まずはリフォーム業者などに連絡して、屋根裏の断熱・通気の状態をチェックしてもらったほうがいいでしょう。新築住宅の場合は、施工不良の可能性もあるので早めの対処が大切です。
Q.内窓をつけるメリット・デメリットは?
A.結露対策だけでなく、防音・防犯・断熱効果も期待できる点です。内窓をつけることで窓が2つになるため、防音性・防犯性が高まるでしょう。また、内窓をペアガラスにすれば断熱効果や遮熱効果を高めることも可能です。マンションといった集合住宅にも取り付けられるメリットはありますが、キッチンまわりといった狭い場所にはできないこともあるので注意してください。
Q.ガラスだけ交換するメリット・デメリットは?
A.そのまま取り付けられる製品もあれば、ガラスだけの交換工事だけで済むので費用を最小限に抑えられる点が大きなメリットでしょう。ガラスを交換するだけでも結露対策ができるのは間違いありませんが、サッシはそのままなのでそこに結露が発生し続ける可能性があります。結露の発生を徹底的に抑えたい方は、サッシも交換したほうがいいでしょう。
Q.生活習慣の中でできる対策は?
A.定期的に換気したり、水蒸気が出る暖房器具を使わなかったりするなどです。特に、冬は石油やガスを使ったストーブ・ファンヒーターを使う機会が増えるでしょう。これらの暖房器具は、灯油・ガスを燃焼する際に大量の水蒸気を室内に排出する恐れがあります。結露を防ぐために、暖房器具はオイルヒーター・電気式のハロゲンヒーター・エアコンなどを使うのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか? 窓の結露が発生する原因は、室外と室内の温度差です。外気が寒く、室内が暖かくなるほど結露が発生しやすくなります。特に、窓は外気の影響を受けやすい箇所ですので、室内に外気が侵入しないよう工夫が必要です。内窓をつけたり、窓ガラスやサッシを交換したりするなどリフォームにもさまざまな方法があるので、リフォーム業者と相談しながら決めてください。