壁内結露が起こる原因は? 対処法や予防法も詳しく解説します!
「家を長持ちさせるためには壁内結露の対策が必要だと聞いたけど、具体的にどんなことをすればよいのだろう」とお考えではありませんか? 壁内結露とは壁内に発生する結露のことで、放置するとさまざまな問題があるため、早めに対処することが大切です。とはいえ、実際にどんな問題があるのか、どんな対策を行うべきかなどよく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、壁内結露について詳しく解説します。
- 壁内結露とは?
- 壁内結露を放置するとどんな問題がある?
- 壁内結露が起こる原因は?
- 壁内結露を予防する方法は?
- 壁内結露に関するよくある質問
この記事を読むことで、壁内結露の対処法や予防法などがよく分かります。壁内結露の対策を知りたい方は、最後まで記事を読んでみてください。
1.壁内結露とは?
最初に、壁内結露とはどんな状態か、詳しく見ていきましょう。
1-1.壁内で発生する結露のこと
壁内結露とは、壁内で発生する結露のことです。壁内結露は、別名で内部結露と呼ばれることもあります。冬場の窓などで見られる外部結露と違い、壁内という目に見えない場所で発生するため、分かりづらく放置されやすいのです。しかし、快適な暮らしのためにも、家を長持ちさせるためにも早めに対策する必要があります。
1-2.ダメージが広範囲かつ深刻になりやすい
壁内結露は発見されにくいことから、気が付いたときにはダメージが広範囲かつ深刻になっていることがよく見られます。そもそも、壁内結露による問題がまだ十分に知られているとはいえません。建物を壁内結露の影響から守るためには、壁内結露に関する正しい知識と対策を知ることが大切です。
2.壁内結露を放置するとどんな問題がある?
壁内結露を放置するとどんな問題があるか、具体的に見ていきましょう。
2-1.カビや害虫が繁殖しやすくなる
壁内結露を放置すると、カビや害虫が繁殖しやすくなるのが問題です。カビや害虫の繁殖は不衛生であり、アレルギーなどの健康被害に直結することがあります。また、壁のシミや破損・嫌な臭いなどの原因にもなり、快適な生活に支障をもたらすこともあるでしょう。衛生的で健康的な生活を守るためにも、壁内結露を放置してはいけません。
2-2.建物の強度が落ちる
壁内結露を放置すると、建物の強度が落ちてしまいます。壁内結露は、壁の素材を腐食させてボロボロにしてしまうからです。たとえば、地震が起きたとき、震度以上に大きなゆれを感じることもあるでしょう。場合によっては、震度5弱程度の地震でも建物が倒壊する可能性があり、とても危険です。
2-3.建物の資産価値が落ちる
建物の資産価値が落ちるのも、壁内結露を放置する問題の一つです。壁内結露が発生した建物は、管理が行き届いていない、補修に手間や費用がかかるといった理由から、希望価格・条件での売却や賃貸が難しくなります。投資物件などでは利益を上げるどころか、思わぬ損失につながることもあるでしょう。
2-4.補修費用が高く付く
壁内結露を放置するとダメージが広がって、補修費用が高く付くのもデメリットです。壁内結露による壁の腐食が深刻で広範囲におよんでいる場合は、大がかりな補修が必要になるでしょう。中には、部分的な補修では対応できず、壁材や柱などを丸ごと入れ替えることになるケースもあります。
3.壁内結露が起こる原因は?
壁内結露が起こる原因を、詳しくご紹介します。
3-1.内断熱工法を採用している
壁内結露がよく見られるのは、内断熱工法を採用している建物です。内断熱工法とは、内壁側から断熱材を敷き詰める工法になります。簡単に施工しやすく、費用を抑えることができることなどがメリットです。しかし、防湿性に劣ることから湿気がこもりやすく、壁内結露が起こる原因になります。
3-2.壁内に湿気が入り込む
何らかの理由で壁内に湿気が入り込むと、壁内結露が起こる原因になります。たとえば、外壁にひび割れがあって雨漏りしている場合などです。いったん壁内に湿気が入り込むと、なかなか蒸発することができず、壁内の湿度が高くなって壁内結露が起こりやすくなります。
3-3.業者の施工ミス
業者の施工ミスも、壁内結露の原因になります。たとえば、雑な外壁工事や気密工事のために、湿気が壁内に入り込んでしまう場合などです。特に、費用が安いことだけをウリにしている業者では、低い技術力と雑な作業により施工ミスが多発しやすく、壁内結露につながることがあるので注意してください。
4.壁内結露を予防する方法は?
壁内結露を予防する方法について、詳しく見ていきましょう。
4-1.壁内に湿気が入り込まないようにする
壁内結露を予防するには、壁内に湿気が入り込まないようにすることが大切です。たとえば、外壁や内壁のひび割れを見つけたら、すぐに補修してください。また、除湿機やエアコンの除湿機能を適宜使用する、窓をこまめに開けて換気するなどの方法で、室内が多湿にならないように心がけましょう。
4-2.壁内に防湿シートを貼る
壁内結露を予防する方法として、壁内に防湿シートを貼ることが挙げられます。防湿シートが壁内の湿気を吸収するため、壁内結露が起こりにくくなるからです。ただし、防湿シートを定期的に交換する必要があります。また、壁内に大量の水分が入り込むと、防湿シートだけでは対処できず、壁内結露が発生することもあるでしょう。
4-3.外断熱工法を採用する
外断熱工法を採用するのも、壁内結露を予防する方法の一つです。外断熱工法とは、外壁の内側に断熱材を入れる工法のことで、防湿性に優れることから、壁内結露を予防することができます。また、室温が外気温の変動による影響を受けにくく、冷暖房効果が高まり省エネにつながることもメリットです。ただし、内断熱工法よりも大がかりな工事となるため、信頼できる業者とよく相談して進めることがポイントになります。
4-4.業者の定期チェックを受ける
業者の定期チェックを受けることも、壁内結露の予防につながります。定期的に業者のチェックを受けることで、万が一壁内結露が発生しても、被害を最小限に抑えることが可能です。壁内結露を早期発見して適切な対策を行うためには、正しい専門知識や経験が必要になります。建物を壁内結露の被害から守るためにも、信頼できる業者の定期チェックを受けましょう。
5.壁内結露に関するよくある質問
最後に、壁内結露に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.日本家屋なら壁内結露が起こらない?
A.洋風家屋より壁内に湿気がこもりづらいため、壁内結露が起こりづらいのは事実です。しかし、環境や条件によっては壁内結露が発生することもあるため、信頼できる業者に現場視察を依頼し、アドバイスを受けるとよいでしょう。
Q.壁内結露対策は何年に1回やり直すべきか?
A.特に決まりはありませんが、10年に1回程度を目安に業者へ現場視察を依頼し、やり直しを検討するといでしょう。なお、内壁にシミやカビが見られる、白アリなどの害虫が発生しているといった場合は、何らかの理由で壁内結露が発生している可能性があるため、速やかに業者へ相談してください。
Q.新築でも壁内結露が発生することがある?
A.はい。新築でも、施工ミスなどにより壁内結露が発生する可能性があります。
Q.壁内結露によるダメージ補修に火災保険を使うことはできる?
A.使えません。壁内結露による建物のダメージは、自然災害や火災などによるものではなく、保険適用外と判断されるからです。
Q.壁内結露対策はどんな業者に依頼すべきか?
A.以下のようなポイントに当てはまる業者なら、安心して依頼できます。
- 壁内結露対策で豊富な実績がある
- スタッフが豊富な専門知識と経験を持っている
- 丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある
- 現場視察や見積もりは無料
- 分かりやすくてリーズナブルな料金システム
- 希望の工期に合わせてもらえる
- スタッフの対応が親切で顧客からの信頼も厚い
- 保証やアフターサービスが手厚い
なお、当藤ノ家でも、壁内結露対策で豊富な実績があります。現場視察や見積もりは無料ですから、お気軽にお申し付けください。
まとめ
今回は、壁内結露について詳しく解説しました。壁内結露を放置すると、カビや害虫が繁殖する、壁の素材が腐食する、建物の耐久性が落ちるなど、さまざまなデメリットがあります。壁内結露の被害を最小限に食い止めるためにも、信頼できる業者に現場視察を依頼し、どんな対策が必要か相談してみるとよいでしょう。なお、当藤ノ家でも、壁内結露対策で豊富な実績があり、大変ご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。