暑さ対策に有効なリフォームとは? 具体的な内容やポイントなどを解説!
温暖化によって年々暑さが増してきているなか、暑さ対策としてのリフォームが注目を集めています。「暑さ対策はしたいけれど、どのようなリフォームをすればいいのか分からない」「どこをリフォームするのか?」と悩んでいる方は多いでしょう。
しっかりとリフォームのポイントを押さえておけば、暑い夏を乗り越えることができます。
そこで、本記事では、暑さ対策に有効なリフォームについて詳しく説明しましょう。
- 家全体の暑さ対策リフォームについて
- 部屋別の暑さ対策リフォームについて
- 暑さ対策リフォームの流れ
- 暑さ対策リフォームの事例紹介
- 暑さ対策リフォームに関してよくある質問
この記事を読むことで、暑さ対策リフォームの流れや事例なども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.家全体の暑さ対策リフォームについて
まずは、家全体の暑さ対策リフォームについて詳しく説明します。
1-1.室内を快適な空間に
日本の夏が年々暑くなってきているなか、室内は快適に過ごしたいと暑さ対策のリフォームが注目されています。「本当にリフォームをすれば暑さが軽減できるのか?」と疑問を抱いている方は多いと思いますが、しっかりと対策を行えば真夏でも室内は快適な空間へと生まれ変わるでしょう。暑さ対策だけでなく、エアコンといった電気代の節約にもつながります。できるだけエアコンを使いたくない方にも、暑さ対策のリフォームがおすすめです。
1-2.屋根・外壁リフォーム
では、具体的に家全体の暑さ対策リフォームには、どのような方法があるのでしょうか。主な方法として知られているのは、屋根・外壁リフォームです。屋根と外壁は直接紫外線を浴びることになるため、暑さをダイレクトに受ける場所でもあります。少しでも太陽から降り注ぐ熱を抑えるためにも、屋根と外壁リフォームは必要不可欠です。
太陽熱を抑える方法として、遮熱塗料を使用する方法があります。遮熱塗料とは太陽熱の吸収を抑え、建物内部へ熱の侵入を抑制できる塗料のことです。遮熱塗料にも種類はさまざまですが、屋根に施すと15~20℃ほど温度を低下させることができるといわれています。
1-3.開口部のリフォーム
窓やベランダなど、熱が侵入しやすい開口部のリフォームも暑さ対策に有効です。たとえば、内窓を取り付ける方法があります。内窓を取り付けることで窓との間に空間が生まれ、断熱効果や防音効果が期待できるというわけです。また、複層ガラスを用いて紫外線を抑制したり、日よけを設置したりする方法もあります。さらに、玄関扉を採風タイプに交換することで、扉を閉めたままでも風とおしがよくなるでしょう。
1-4.空調システムの改善
家全体の暑さ対策リフォームとして、空調システムの改善も大切なポイントです。効率的に熱を放出させ、空気の循環を向上させることで室内環境が大きく変わります。空調システムを理解することが、1番の改善になるでしょう。まずは、現在の空調システムにどのような問題点があるのかを明確にしてください。そして、その問題を解消するためにはどうすればいいのか、リフォーム業者との話し合いが重要となります。
2.部屋別の暑さ対策リフォームについて
ここでは、部屋別の暑さ対策リフォームを解説します。
2-1.窓の断熱性能を上げる
エアコンをつけてもなかなか部屋の温度が下がらない場合、冷たい空気が外に逃げている可能性があります。冷たい空気を外へ逃がさないためにも、窓の断熱性能を上げましょう。前述したように、内窓を取り付けたり、複層ガラスに交換したりするだけでなく、アルミサッシを樹脂サッシに変える方法もあります。特に、窓が多いリビングや部屋などに有効なリフォームです。そのほか、リビングの窓にシェードやオーニングなどの日よけを取り付ける方法もいいでしょう。
2-2.断熱リフォーム
各部屋に断熱リフォームを施す方法もあります。壁・床・天井などに断熱パネルを貼り付けることで、一気に建物の断熱性能が高まるでしょう。断熱リフォームを施すことで、エアコンの効きがよくなり、室内が快適な空間となります。また、断熱リフォームは寒さ対策にも有効です。夏は涼しく、冬は暖かい室内環境になるでしょう。
2-3.床材を変える
直接肌に触れることが多いフローリングなどの床材を、変えるだけでも快適な空間になります。たとえば、カーペットは保温性があるので冬場は暖かくなりますが、夏は不快に感じることが多いでしょう。フローリングまたはフロアタイルなどの床材に変更することで、熱伝導率が高くなり、涼しく感じられるようになります。また、汚れに強く、手入れがしやすいフローリングを導入すると夏のベタつきも感じにくくなるでしょう。
2-4.省エネ効果のあるエアコンに交換する
各部屋に設置しているエアコンを新しく交換するのも暑さ対策におけるリフォームの1つです。古いエアコンは電気代がかかり、効きも悪くなっているでしょう。せっかく暑さ対策のリフォームを行っても、エアコンの性能が悪いと効果が実感できません。暑さ対策のリフォームと併せて、新しいエアコンへ交換することをおすすめします。最近では、省エネ評価が高いエアコンが各メーカーから登場しているので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
3.暑さ対策リフォームの流れ
ここでは、暑さ対策リフォームの流れを詳しく説明します。
3-1.リフォーム業者を決める
暑さ対策のリフォームプランを立てるために、まずはリフォーム業者を決める必要があります。さまざまなリフォーム業者があるので、どの業者に依頼すればいいのか悩んでいる方は多いでしょう。できれば、暑さ対策のリフォームやトータル・部分的なリフォームなど、幅広い内容に対応しているリフォーム業者を選んでください。さまざまなリフォームに対応している業者なら、要望やそのときの状況に合ったプランを提案してくれます。また、リフォーム業者を選ぶ際は、以下のポイントに注目するといいでしょう。
- 幅広いリフォームに対応しているか
- 暑さ対策のリフォーム実績があるか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- リフォームプランについて詳しく説明してくれるか
- 口コミや評判がいいか
3-2.見積書の内容を確認する
暑さ対策のリフォーム工事へ入る前に、見積書や契約書の内容を細部まで確認する必要があります。契約書の内容はもちろんのこと、見積書は特にチェックしておきたいポイントです。見積書にはどのような素材にいくらかかるのか、どのような工事を行うのかが詳しく記載されています。暑さ対策のリフォームプランによっては高額になる可能性もあるため、事前にしっかりと確認することが大切です。見積書の内容で分からないことや疑問点があれば、すぐにリフォーム業者へ尋ねましょう。
3-3.スケジュールどおりに進んでいるか
見積書と契約書に納得しだい、リフォーム工事がスタートします。工事中はしっかりとスケジュールどおりに進んでいるか、見積書の内容どおりに行われているかをチェックしましょう。リフォームの内容によっては半日~1日で終わることもあれば、数日かかる場合もあります。工事中はリフォーム箇所が使えなくなるため、その間どうすべきかも考えたほうがいいでしょう。
3-4.リフォーム後のメンテナンスも必要
暑さ対策のリフォームは、工事を終えたら終わりではありません。工事後も定期的なメンテナンスや点検が必要となります。リフォーム後に不具合が起きていないか、設備がしっかりと機能しているかなど、入念に確認することが大切です。万が一、工事後に不具合が起きた際は、すぐにリフォーム業者へ連絡し確認してもらったほうがいいでしょう。また、リフォーム業者を選ぶときにも、定期点検やメンテナンスなどアフターフォローにも注目してください。
4.暑さ対策リフォームの事例紹介
ここでは、リフォーム業者・藤ノ家における暑さ対策リフォームの事例をいくつか紹介します。
4-1.エコリフォームの補助金を利用
ペアガラスの掃き出しサッシュを取り付け、エコリフォームの補助金10万円を利用しました。エコ推進のために、国や各自治体から補助金が出ています。暑さ対策のリフォーム内容によっては、エコリフォームの補助金が利用できるため、事前に確認するといいでしょう。なお、今回は耐震工事も併せて行ったので、耐震工事の補助金も利用できました。
4-2.内装+外装リフォーム
内装と外装リフォームをまとめて行うことも可能です。屋根は塗り替えを行い、外壁はサイディング張りの上にガルバリウム鋼板を重ね貼りしました。ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、熱反射性が優れています。熱反射性が高い素材は、室内の温度上昇を抑制できるので暑さ対策に最適です。そのほか、玄関ドアも交換し、ベランダはウレタン防止でリフォームを行いました。
4-3.自然素材を用いたリフォーム
自然素材を最大限に生かしたトータルリフォームを行いました。シックハウス症候群を心配されている施主と話し合い、床材はすべて無垢材(むくざい)とし、玄関からリビングの腰には杉板を張ります。無垢の床材は木の温もりはもちろんのこと、夏は涼しさを感じられる素材です。また、自然素材は熱伝導率が低く、外気の影響を抑えることができます。
4-4.暑さ対策リフォームなら藤ノ家へ
暑さ対策のリフォームでお悩みの方は、ぜひ藤ノ家へご相談ください。トータルリフォームから部分的なリフォームまで幅広く対応している藤ノ家では、お客様の要望に合わせたベストプランを提案しています。また、地域密着型のリフォーム業者でもあるため、間に入る業者の諸経費・人件費など費用を上乗せして請求するようなことはありません。他社より2~3割お得な低コストリフォームが可能ですので、費用でお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。
5.暑さ対策リフォームに関してよくある質問
暑さ対策リフォームに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.暑さ対策が必要な住宅の特徴は?
A.主に、以下のような住宅は暑さ対策が必要となります。
- 屋根材が金属
- 吹き抜けがある間取り
- スレートを用いた屋根
金属の屋根材は、熱伝導率が高いので表面がすぐに熱くなります。金属屋根材には、ガルバリウム鋼板やアルミなどがおすすめです。吹き抜けがある間取りは建物全体の容積が増えるため、熱い空気がたまりやすくなります。また、スレートを用いた屋根は厚さがおよそ4~5mmになるので、断熱性能が落ちてしまうでしょう。
Q.住宅の断熱リフォームで重要な箇所は?
A.外気の熱が侵入しやすい窓です。断熱リフォームを行う際は、窓→床→天井→壁の順を参考にしてください。外からの熱が侵入しやすい順で断熱リフォームを行えば、より効率的な厚さ対策ができるでしょう。特に、窓から侵入する熱の割合が非常に大きいため、予算が限られている場合は窓の暑さ対策を優先してください。
Q.暑さ対策リフォームの費用はいくらぐらいか?
A.リフォームの内容によって異なりますが、費用相場は下記のとおりです。
- 内壁の充填(じゅうてん)断熱:約5,000~10,000円/㎡
- 外壁の外張り断熱:約8,000~12,000円/㎡
- 外壁の断熱塗装:約5,000~10,000円/㎡
- 天井の充填断熱:約2,000~6,000円/㎡
- 内窓の設置:1箇所あたり約4万~15万円
- 窓ガラスの交換:1箇所あたり約1万~10万円
- 窓サッシの交換:1箇所あたり約3万~30万円
Q.ベランダにおける暑さ対策とは?
A.熱が吸収しにくい屋根材を使用するほか、ベランダに屋根を取り付ける方法もあります。ベランダは太陽光が当たりやすく、熱が室内に侵入しやすい箇所です。紫外線がカットできる素材でベランダに屋根を設置すれば、熱の伝導を抑えることができるでしょう。
Q.自然素材の内装材を使用するメリットは?
A.断熱性能が高められるほか、調湿性・消臭性の性能にも優れているので快適な室内環境になるでしょう。特に、無垢の板は床だけでなく、天井や壁にも貼ると効果が期待できます。そのほか、直接壁に珪藻土(けいそうど)を塗ると、結露対策や梅雨対策にも有効です。
まとめ
いかがでしたか? 暑さ対策のリフォームを行うことで熱の侵入を抑え、冷えた空気を外へ逃がすことなく快適な空間が維持できます。特に、窓は外気の熱が侵入しやすいので、1番に暑さ対策を施したほうがいいでしょう。また、自然素材を用いるのも、暑さ対策の1つです。藤ノ家では自然素材を用いたリフォームにこだわりを持っているので、ぜひ一度お問い合わせください。