フローリングの補修を検討している方は必見! 補修方法と業者に依頼するコツも

フローリングの補修は自分でできるのか、それとも業者に依頼したほうがいいのか、その場合はいくらかかるのかなど、フローリングの補修で頭を抱えている方は多いでしょう。特に、賃貸物件の場合は、原状回復で元の状態にする必要もあるのでフローリングに傷がつくと不安になるはずです。そこで、本記事では、フローリングの補修方法と業者に依頼する際のポイントなどを解説します。

  1. フローリング補修の必要性とは?
  2. フローリングの種類と補修方法
  3. フローリング補修のステップと工程
  4. 補修後のアフターケアと事例紹介
  5. フローリングの補修に関してよくある質問

この記事を読むことで、フローリング補修の必要性と工程なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.フローリング補修の必要性とは?

最初に、フローリング補修の必要性をチェックしましょう。

1-1.安心して生活するために

掃除機や化学薬品、家具など、フローリングはさまざまな原因で損傷します。日常生活を送っているだけでフローリングも経年劣化で傷みやすくなるため、素足で過ごしているとケガをする恐れもあるのです。フローリングの剝がれで足の裏をケガしたり、つまずいて転んだりすることもあります。室内で安心して過ごすためにも、フローリングの損傷は早めに対処したほうがいいでしょう。対応が遅れるほど、どんどん状態が悪化します。

1-2.補修費用を抑えるため

快適な生活空間を保つためにフローリングの補修は必要ですが、補修費用を抑えるには早めの対応がポイントになります。前述したように、フローリングの損傷は放置すればするほど悪化し、その結果、補修費用が高額になってしまうのです。早めに対処すればよかったと後悔するケースも多々あります。特に、賃貸物件は退去時に原状回復を行う必要があり、フローリングが損傷していると高額な補修費用を請求される恐れがあるので注意してください。フローリングの損傷を見つけた際は、早めに対処したほうがいいでしょう。

1-3.フローリングの補修が必要な劣化サイン

では、フローリングの補修が必要になるケースとは、どのような状況なのでしょうか。フローリングの補修が必要な劣化サインは、主に以下のとおりです。

  • へこみ傷
  • えぐれ傷
  • ひび割れ(クラック)
  • 擦り傷
  • 引っかき傷

上記の劣化サインが見られた際は、早めに補修をしたほうがいいでしょう。えぐれ傷やへこみ傷で足の裏をケガしたり、子どもやペットが傷ついたりする恐れがあります。生活の不安要素は早めに解消しておきましょう。

2.フローリングの種類と補修方法

ここでは、フローリングの種類と補修方法を解説します。

2-1.フローリングの主な種類と特徴

補修方法はフローリングの種類によって違うところがあるため、それぞれの特徴を把握することも大切なポイントです。主に使用されているフローリングの種類と特徴は、下記を参考にしてください。

2-1-1.複合フローリング

表面材と合板基材をメインに合わせているのが、複合フローリングです。複合フローリングは一般の戸建て住宅やマンションなど、さまざまな建築物で幅広く使用されています。伸縮や膨張が少ないタイプですので、温度と湿度の変化に強い点が特徴です。床暖房に使えるものも多く、割れや反りもほとんど起きません。なお、複合フローリングには、主に以下のような種類があります。

  • 突板フローリング:0.3~0.6mm程度の天然木材を表面材にして、合板を接着加工したタイプ
  • シートフローリング:樹脂やポリマー化合物などに木目印刷等を施した表面材に、合板基材を接着加工したタイプ
  • 挽(ひ)き板フローリング:2mm程度の天然木材を挽いた板材に合板基材を接着加工したタイプ

2-1-2.無垢(むく)フローリング

何も加工せず、自然な木材を生かしたフローリングです。一般的に使用されているのは、人工的に作られた木材となりますが、無垢フローリングは自然の木材を使用しています。自然を生かしているからこそ、1つ1つの木材で色合いが変わったり、年が経つほど木材の表情が豊かになったりするのが特徴です。なお、無垢フローリングは木材の種類によって特徴が異なります。

  • パイン:経年変化によって独特の深みが出る
  • スギ:和風な部屋にマッチする。柔らかく、肌触りがいい
  • ヒノキ:高級木材の1つで、香りが特徴的
  • チェスナット:クリの木で強固で硬い
  • オーク:耐久性と耐水性に優れている

2-2.部分補修

フローリングの損傷が部分的であれば、部分補修が可能です。部分補修としては、擦り傷やへこみ、剝がれ、変色箇所、腐食箇所の補修などがあります。劣化具合や損傷状況などで異なりますが、部分補修ならフローリングの張り替えが必要な部分だけを削るだけでOKです。すべてのフローリングを張り替える必要がないため、費用は最小限に抑えられます。傷や劣化した木材の表面材を薄く削り、その部分に合わせて新しいパネルを張り付ける方法です。

2-3.全面張り替え

築年数が経過し、フローリングが全体的に損傷している場合は、全面を張り替えることになるでしょう。フローリングの全面張り替えは費用が高額になりますが、部分補修で補えない場合は全面張り替えがおすすめです。なお、全面張り替えには、張り替えと重ね張りの2つがあります。それぞれの工法をチェックしましょう。

2-3-1.張り替え

既存のフローリングを撤去し、新しいフローリングを張る工法です。フローリングの内部(下地)が激しく損傷し腐食している場合に用いられます。既存のフローリングをすべて撤去することになるため、その分の手間と費用がかかるでしょう。

2-3-2.重ね張り

既存のフローリングの上に、新しいフローリングを重ねる工法です。既存のフローリングを撤去する必要がないため、張り替えよりも費用が安くなります。ただし、フローリングの内部が腐食している場合は、重ね張りで対処できません。

3.フローリング補修のステップと工程

ここでは、フローリング補修のステップと工程を解説します。

3-1.まずはフローリングの状態を確認する

フローリングの補修を始める前に、まずはどのような状態になっているのか確認が必要です。自分でフローリングの状態を確認できますが、内部は専門業者でないと分かりません。自分で確認するよりも、リフォーム業者といった専門業者にフローリングをチェックしてもらいましょう。フローリングの状態を事前に調べることで、最適な方法で補修できます。

3-2.フローリング補修の大まかな流れ

では、どのような流れでフローリングの補修が行われるのでしょうか。大まかな流れに関しては、下記を参考にしてください。

  1. マスキングテープなどで養生する
  2. (部分補修の場合)補修が必要な箇所のフローリングを剝がす、または表面だけを削る
  3. (全面張り替えの場合)現在のフローリングをすべて剝がす
  4. 下地処理を行う
  5. 新しいフローリングを張り付ける
  6. 壁と床の境目に巾木を取り付ける

フローリングの状態によって工程が異なるため、事前にリフォーム業者へ確認する必要があります。フローリング補修のステップや工程で分からないところがあれば、すぐに尋ねましょう。

3-3.チェックしておきたい費用相場

フローリングの補修にいくらかかるのか、気になっている方は多いはずです。部分補修か、全面張り替えかで大きく費用は異なります。それぞれの費用相場を事前にチェックしておくと、悪徳業者に誤って依頼してしまうことを回避できるでしょう。フローリング補修の主な項目別に費用相場をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • 擦り傷の補修:1万~3万円/㎡
  • へこみ補修:1万~2万円/箇所
  • 剝がれ補修:2万~3万円/箇所
  • 変色箇所の補修:3万~5万円/箇所
  • 腐食箇所の補修:2万~4万円/箇所
  • 張り替え:10万~20万円
  • 重ね張り:8万~13万円
  • クッションフロア:5万~10万円

4.補修後のアフターケアと事例紹介

ここでは、補修後のアフターケアと事例をいくつか紹介します。

4-1.日ごろのお手入れが大事

美しい状態のフローリングを長く保つためには、日ごろのお手入れが大切なポイントとなります。日ごろのお手入れとして簡単にできるのは、掃除機やモップなどでフローリングのホコリや汚れを除去することです。フローリングは水分と摩擦で傷む恐れがあるので、乾いたモップや雑巾を使用してください。また、定期的にワックスがけをしましょう。半年に1回程度のワックスがけを行うことで、劣化が抑制できます。

4-2.フローリング補修の事例紹介

では、リフォーム業者の藤ノ家で行ったフローリング補修の事例をいくつか紹介しましょう。

4-2-1.築80年の古民家をリフォーム

20年前に一度リフォームした築80年の古民家を、再びリフォームしました。フローリングの高さが所々違っているため、生活動線を考えてなるべくフラットにします。高さを合わせることで、安心して生活できる空間が整いました。

4-2-2.自然素材の落ち着きと心地よさ

アンティークな和風の家というお客様の要望で、建具以外は自然素材を使用してリフォームしました。フローリングはカバ無垢材、腰壁はスギ板、壁は漆喰(しっくい)など、自然素材でまとめることで統一感が生まれます。自然素材の落ち着きと心地よさを生かした仕上がりになりました。

4-3.フローリングのリフォームなら藤ノ家へ

どのリフォーム業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひ藤ノ家へご依頼ください。藤ノ家では、トータルリフォームから部分リフォームまで幅広く対応しています。お客様の要望に合わせたプランを提案しているほか、自然素材のエコリフォームにも力を入れているのが特徴です。どのような質問にも応えておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。

5.フローリングの補修に関してよくある質問

フローリングの補修に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.フローリングの補修はDIYできるのか?
A.簡単な擦り傷など、軽度の損傷ならDIYでフローリング補修は可能です。しかし、道具の扱い方に慣れていない、自分でするのが不安な方は専門業者に依頼することをおすすめします。特に、軋(きし)みや剝がれがひどい場合は、DIYで対処できません。フローリングの表面だけでなく、下地が傷んでいる可能性があるため、無理をしてDIYせずに専門業者へ相談したほうがいいでしょう。

Q.フローリングのお手入れでNG行為は?
A.フローリングのお手入れで、水拭きをするのは基本的にNGです。木材は水分が原因でひび割れや反りなどの劣化を引き起こすため、必ず乾(から)拭きをしてください。また、化学雑巾や化学モップを使用するのもNG行為とされています。長時間、化学モップや化学雑巾をフローリングに置いていると変色する恐れがあるので注意しましょう。化学モップまたは化学雑巾を使用する際は、ドライタイプを選んでください。

Q.賃貸物件でフローリング補修をする際の注意点は?
A.念のため、管理会社や大家に相談してから補修を行ってください。特に、リフォーム業者へ依頼する場合は、事前にその旨を伝える必要があります。勝手にリフォームすることは規約違反になる可能性があるため、事前の確認が大切です。

Q.リフォーム業者の選び方は?
A.リフォーム業者を選ぶ際は、主に以下のポイントに注目してください。

  • フローリング補修やリフォームの実績があるか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 施工事例がホームページ等に掲載されているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

Q.リフォーム業者に依頼する際の注意点は?
A.見積書の内容はもちろんのこと、どのような床材を使用するのか、どのような方法で補修を行うのか、しっかりと確認してください。補修前の確認不足で、リフォーム業者とトラブルになる可能性があるからです。分からないところがあれば、納得するまで説明を受けましょう。

まとめ

いかがでしたか? フローリングの補修は、劣化症状や状態などで方法が異なります。下地まで傷んでいる場合はフローリングの張り替えが必要になり、費用が高額になるでしょう。費用を最小限に抑えたい方は、なるべく早めに対処する必要があります。また、リフォーム業者の選び方も大切なポイントです。藤ノ家では、トータルリフォームから部分リフォームまで対応しているので、フローリングの補修でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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