静岡での屋根瓦の台風対策を徹底解説! 事前のメンテナンスと定期点検がカギ

静岡市は、台風の影響を受けやすい地域の一つです。特に、屋根瓦は台風に弱いとされており、事前にしっかりと対策を講じておくことが重要です。しかし、どのような方法で台風対策を行えば良いのか分からず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

せっかく時間と手間をかけて対策をしても、その方法が間違っていれば効果を発揮せず、無駄になってしまう可能性があります。重要なのは、屋根瓦における台風対策のポイントを正しく押さえることです。

本記事では、静岡市における屋根瓦の台風対策について、具体的な方法や注意点を詳しく解説します。事前のメンテナンスや定期点検がどれほど大切かを知り、安心して台風シーズンを迎えるための対策を一緒に確認していきましょう。

  1. 屋根瓦の台風被害を知ることが大切
  2. 台風対策の重要性とメリット
  3. 屋根瓦の台風対策における方法とポイント
  4. 事前のメンテナンスと定期点検の重要性
  5. 屋根瓦の台風対策に関してよくある質問

この記事を読むことで、台風対策の重要性や台風対策のポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.屋根瓦の台風被害を知ることが大切

適切な対策を施すためには、屋根瓦が台風によって受ける被害を把握しておく必要があります。まずは、屋根瓦の台風被害をチェックしましょう。

1-1.屋根瓦は構造に問題がある!?

強いイメージのある屋根瓦が、なぜ台風に弱いといわれているのか気になっている方は多いでしょう。屋根瓦が台風に弱いといわれているのは、構造に問題があるからです。屋根瓦は挿し木と呼ばれる土台部分に、瓦が1枚ずつ引っかけられているような構造になっています。1枚ずつ固定されているように感じますが、実は固定されていないのです。よって、台風の強風で瓦のズレが起きやすくなります。

1-2.法改正で強風耐性がアップする可能性も

構造に問題があった屋根瓦ですが、2020年に台風被害の状況を踏まえ、国土交通省は瓦の固定を義務化するという発表をしました。瓦を1枚ずつしっかりと固定しておけば、強風の影響を最小限に抑えることができるでしょう。国土交通省の発表によると、今後の新築・リフォーム等では屋根瓦の強風耐性が高まるといわれています。

1-3.強風耐性がなくなる2つの工法

工法の種類によっては、屋根瓦の強風耐性が失われる恐れがあります。屋根瓦の主な工法として、湿式工法と乾式工法の2種類がありますが、台風に弱いといわれているのは湿式工法と従来の乾式工法です。それぞれの特徴は以下のとおりとなります。

  • 湿式工法:下地材の上に粘土を厚く塗り重ね、その上に瓦を引っかける方法。粘土の使用で屋根が重くなり、瓦をビスや釘(くぎ)で固定しないのでズレや浮きが発生しやすい
  • 従来の乾式工法:下地材の上に木材を固定し、引っかけた瓦もしっかりとくっつける方法

2.台風対策の重要性とメリット

ここでは、台風対策の重要性とメリットを解説します。

2-1.温暖化による台風の大型化・凶暴化

年々、地球温暖化による台風の大型化と凶暴化が進んでいます。非常に勢力を増しながら上陸する台風が増えているため、台風対策の重要性が増してきているのです。台風対策をしっかりと行った建物は被害を抑えられますが、台風対策をしていない建物は大きな被害を受けてしまいます。台風から大きなダメージを受けるほど、被害総額も大きくなるので修繕費用も高額になるでしょう。

2-2.屋根は建物の中でも重要なポイント

建物の中でも、屋根は非常に重要なポイントとなります。強風によって屋根瓦が落ちたりズレたりすると、そこから雨水が浸入しやすくなるからです。雨漏りの発生箇所はほとんどが天井ですので、屋根をしっかりと守ることができれば被害を抑えられるようになります。逆に、屋根部分の台風対策をせず、ほかの箇所に対策を施したとしても雨漏りが発生すれば意味がありません。それだけ、屋根瓦の台風対策は非常に重要なポイントといえるでしょう。

2-3.家族と近隣住民の命を守るため

前述したように、近年は台風の大型化・凶暴化が進んできているため、強風によって屋根瓦が飛んでいってしまう恐れがあります。瓦はほかの屋根材よりも非常に重く、1枚の瓦だけが人にぶつかっても大ケガになるでしょう。強風によって飛ばされた瓦が近隣の窓ガラスを破ってケガをさせてしまう可能性は十分にあり得ます。最悪なケース、人の命を奪うことになりかねません。自分や家族はもちろん、近隣住民の命を守るためにも屋根瓦の台風対策は必要です。

2-4.経済的なメリットも

屋根瓦の台風対策は、経済的なメリットもあります。台風被害が大きくなるほど、受けたダメージを修繕するための費用が高額になるからです。特に、屋根瓦はほかの屋根材よりも高額になりやすい傾向があります。被害の内容によって異なりますが、屋根瓦の修繕費用(1枚あたり)は以下を目安にしてください。

  • 瓦のズレ・浮き:約3万~5万円
  • 割れた瓦の交換:約5万~10万円
  • 棟瓦の補修:約10万~30万円

3.屋根瓦の台風対策における方法とポイント

ここでは、屋根瓦の台風対策における方法とポイントを解説します。

3-1.防災瓦に変える

屋根瓦の台風対策として、防災瓦に変える方法があります。瓦自体を防災用の瓦にすることで、台風によるダメージを最小限に抑えられるでしょう。防災瓦の特徴は、瓦の端にアームロック機能がついている点です。アームロック機能によって瓦同士がしっかりと固定されるようになり、強風で飛ばされにくくなります。また、防水性・遮音性・断熱性が高く、約30年のメンテナンスが不要という点もメリットです。ただし、初期費用がかかる、ほかの屋根材と比べると重いなどのデメリットがあります。

3-2.自然災害に強い工法にする

前述したように、湿式工法と従来の乾式工法は台風に弱い傾向があります。そのため、瓦を取りつける工法も慎重に選ぶことが大切なポイントです。自然災害に強い工法として、1枚1枚の瓦を固定する新しい乾式工法があります。また、ポリフォームと呼ばれている工法も方法の1つです。ポリフォーム工法は瓦専用の接着剤を使用し瓦を固定する方法で、ハリケーンの被害が増えているアメリカ南部で採用されています。

3-3.ガイドライン工法を採用する方法も

一般社団法人全日本瓦工事業連盟が定めている「ガイドライン工法」を採用するのも、屋根瓦の台風対策です。ガイドライン工法は、科学的データをもとに、地震や台風などの自然災害に耐えられるように考案された工法となります。湿式工法や乾式工法とは違い、耐久性が強いという点が大きな特徴です。

3-4.屋根瓦の耐久性を上げる「棟瓦」

屋根瓦の耐久性を上げるポイントは、屋根の頂上部である「棟瓦」です。棟瓦自体がズレたりゆがんだりしてしまうと、強風や地震に耐えられません。自然災害によって大きくゆがんでしまった棟瓦はできるだけ早めに解体し、新しい瓦を積み直す「棟の取り直し工事」が必要です。屋根瓦の台風対策を施す際は、棟瓦にも意識を傾けてください。

4.事前のメンテナンスと定期点検の重要性

ここでは、事前のメンテナンスと定期点検の重要性を解説します。

4-1.現在の状況を確認することが大事

屋根瓦の台風対策は、まず現在の状況を知るところから始まります。現在、屋根瓦がどのような状態になっているのか、どのくらい損傷しているのか、しっかりと状態をチェックしてください。素人では分からないところがたくさんあると思うので、リフォーム業者など専門業者に屋根調査を依頼しましょう。専門業者による屋根調査では、専用の機械を使用して細かく屋根の状態を調べます。そして、具体的にどのような状態になっているのか、どういう方法を用いて台風対策をしたほうがいいのか、専門業者から説明を受けてください。

4-2.定期点検で異常がないか確認する

屋根瓦の台風対策を施した後は、定期的に点検を行う必要があります。屋根瓦はメンテナンスフリーといわれていますが、立地や気候などによっては日々大きなダメージを受けている可能性もあるからです。気づかないうちに、瓦がズレていたというケースもあります。瓦の修繕が遅れてしまうと雨漏りが発生したり、費用が高額になったりする恐れがあるため、定期的な点検やメンテナンスで瓦の状態をチェックしましょう。

4-3.リフォーム業者選びのポイント

では、屋根調査や屋根瓦の台風対策を依頼する際、どのリフォーム業者に依頼すればいいのでしょうか。リフォーム業者選びによって、台風対策でできることが変わる可能性もあるので注意が必要です。なお、リフォーム業者選びで押さえておきたいポイントは、以下のとおりとなります。

  • 屋根瓦の台風対策に長(た)けているか
  • 定期点検などアフターサービスが充実しているか
  • トータルリフォームから部分リフォームまで対応しているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • どのような質問をしても分かりやすく答えてくれるか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

上記のポイントを踏まえて、複数のリフォーム業者を比較することが大切です。リフォーム業者の中には悪質な業者が存在しているため、優良業者を選ぶためにも複数の業者を比較してください。

4-4.屋根瓦の台風対策なら藤ノ家へ

どのリフォーム業者へ依頼すべきか分からずに悩んでいる方は、ぜひ藤ノ家へご依頼ください。静岡市を中心にトータルリフォームから部分リフォームを行っている藤ノ家では、お客様の要望に合わせたプランを提案しています。現在の状態をしっかりと調査し、どのような方法でリフォームを行うか丁寧な説明はもちろんのこと、最適なプランの提案が可能です。無料相談や無料見積もりも受け付けているので、屋根瓦の台風対策でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。

5.屋根瓦の台風対策に関してよくある質問

屋根瓦の台風対策に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.屋根瓦のメリット・デメリットは?
A.屋根瓦のメリットは、耐久性・断熱性・遮音性に優れていることです。適切にメンテナンスを行えば、屋根瓦は数十年以上長く使えます。また、1枚単位で簡単に交換できるので部分補修が可能です。ただし、ほかの屋根材よりも重く、価格が高いというデメリットがあります。特に、瓦の重さは耐震性の低下に直結するため、台風対策と同時に耐震強化も意識したほうがいいでしょう。

Q.台風前に屋根をチェックする際のポイントは?
A.自分でできるチェックポイントとして、以下の項目があります。

  • 瓦のズレ・浮き・割れ
  • 漆喰(しっくい)部分の崩れ
  • 雨樋(あまどい)の汚れ・変形

上記のポイントは自分の目でも確認できるでしょう。ただし、屋根瓦へ登る際は十分に注意してください。不慣れな人が屋根瓦へ登ると転落する恐れがあるため、不安な方は台風前に専門業者へ調査を依頼するのがおすすめです。

Q.台風被害の費用を抑えるコツは?
A.定期的にメンテナンスを行うのはもちろん、屋根瓦に異変を見つけた際はすぐに対処することが大切です。また、台風後に被害を受けた際は、そのままの状態をしっかりと写真で残してください。保険の内容によっては、台風被害で火災保険が適用されるからです。屋根修理は高額になりやすい傾向があるため、火災保険を利用したほうがいいでしょう。

Q.防災瓦とほかの屋根材との違いは?
A.大きな違いは「重さ」です。前述したように、屋根瓦はほかの屋根材よりも重くなります。たとえば、ガルバリウム鋼板は5kg/㎡、スレートは20kg/㎡ですが、従来の瓦は50kg/㎡、軽量瓦でも35kg/㎡です。

Q.同時に耐震工事もしたほうがいいのか?
A.屋根瓦の台風被害と併せて、耐震工事も行ったほうがいいでしょう。建物の構造上、屋根が軽くなるほど重心が低くなり揺れにくくなる特徴があります。つまり、ほかの屋根材よりも重い屋根瓦は、建物が揺れやすくなるというわけです。耐震性も同時に高めるためにも、耐震工事も併せて行うことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか? 屋根瓦の台風対策は、家族やご自身の安全だけでなく、近隣住民の命を守るためにも欠かせない重要な対策です。台風シーズンに備えるためにも、まずは現在の屋根の状態をしっかり確認することが大切です。専門業者にメンテナンスを依頼することで、台風による大きなダメージを未然に防ぐことができます。

静岡市を中心にリフォームを手掛ける藤ノ家では、トータルリフォームから部分リフォームまで幅広く対応しています。屋根瓦の台風対策に不安がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。早めの対策が、安心と安全をもたらします。

え?リフォームでここまで出来るの!?