リフォームで押さえるべきチェックポイントは? 計画的に進めよう!
リフォームを計画的に進めるためには、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。計画を立てる際のチェックポイントだけでなく、契約時や工事中・工事後と抑えておきたい要点ばかりです。しかし、どのポイントを押さえておけばいいのか分からずに悩んでいる方は多いでしょう。
そこで、本記事では、リフォームで押さえておきたいポイントをいくつか紹介していきます。
- リフォーム計画を立てる際のチェックポイント
- リフォーム契約時のチェックポイント
- リフォーム工事中のチェックポイント
- リフォーム工事後のチェックポイント
- リフォームに関してよくある質問
この記事を読むことで、リフォームの計画や契約時などのチェックポイントが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.リフォーム計画を立てる際のチェックポイント
まずは、リフォームの計画を立てる際に押さえておきたいポイントを紹介します。
1-1.全体的な流れを把握する
まずは、リフォームの全体的な流れを把握することが大切です。部分的なリフォームだとしても、全体の流れを把握しておかなければトラブルになる恐れがあります。リフォーム計画を立てる前に、全体的な流れをチェックしておきましょう。
- リフォームについて家族で話し合う
- リフォームの目的と優先順位を明確にする
- 資金計画を立て、情報収集をする
- 依頼するリフォーム業者を探し、無料見積を依頼する
- リフォーム業者の現地調査から契約書と見積書を確認する
- 正式に依頼した後、着工準備に入る
- リフォーム工事が終了後、竣工検査を行い引き渡して完了
1-2.現状の問題や不満を明確にする
リフォームの目的を明確にするのはもちろんのこと、現状の住まいに見られる問題点や課題・不満もしっかりとピックアップしなければなりません。問題点や不満を明確にしておかなければ、リフォーム計画自体から失敗する恐れがあります。リフォームは快適な住まいにすることが目的ですので、問題点や不満をなくすためのリフォームプランでなければなりません。そして、リフォーム計画には、家族での話し合いも重要なポイントとなります。家族で現在の住まいにどのような問題を感じているのか、話し合いながらピックアップしていきましょう。
1-3.予算と優先順位を決めるのも大事!
リフォーム計画で押さえておきたいポイントといえば、予算と優先順位です。予算が決まっている場合は、その予算内でどのようなリフォームができるのか確認しておく必要があります。そして、予算内で納得できるリフォームをするためには、何を優先的に工事するのか優先順位も明確にしておかなければなりません。優先順位を決めておかなければ、あれもこれもと不要なところまでリフォームをしてしまい、すぐに予算オーバーとなります。
2.リフォーム契約時のチェックポイント
ここでは、リフォーム契約時のチェックポイントを解説します。
2-1.リフォームプランを確認する
リフォームの契約時は、リフォームプランを入念に確認することが大切です。リフォーム業者へ要望や優先順位・予算などを伝えながら打ち合わせを重ねていくでしょう。何回か打ち合わせをしてから、リフォーム業者から具体的なプランが提案されることになります。きちんと要望に見合ったリフォームプランになっているか、具体的にどこをどのようにリフォームするのかなど、細部まで確認してください。そこで、疑問や不安を感じた際は、すぐに尋ねて解消することも大切なポイントとなります。
2-2.リフォームの日程に余裕があるか
契約時は、リフォームの日程に問題がないか、余裕があるかどうかもチェックしておきたいポイントです。リフォーム業者の中には、日程をきつめに組むところもあるので気をつけなければなりません。特に、繁忙期はどうしても日程に余裕がなくなるため、しっかりと余裕を持ったスケジュールが組まれているのか確認しておきましょう。無理のないスケジュールを組んでいれば、途中でハプニングが起きたとしても瞬時に対応できます。
2-3.契約書と見積書の内容は要チェック!
契約書と見積書の内容は、契約時に必ずチェックしておきたいポイントです。契約書にはリフォーム内容やリフォームで使用する素材などが記載されています。ここで問題がないか入念にチェックしておかなければ、後でトラブルになる恐れがあるので注意が必要です。契約書に疑問点があれば、早めに確認しておきましょう。そして、見積書の内容も細部までチェックしてください。悪徳業者の中には、「工事一式」とだけ記載するところがあります。どのような工事にいくらかかるのか、具体的に記載されているか細部まで確認しましょう。
3.リフォーム工事中のチェックポイント
ここでは、リフォーム工事中のチェックポイントを解説します。
3-1.重要な現場の業者チェック
リフォーム工事中は現場の人に任せてしまいがちですが、依頼者自身でもしっかりとチェックしておかなければなりません。現場にはリフォーム業者の担当者だけでなく、下請け業者の職人や足場設置業者などたくさんの人が出入りすることになります。不特定多数の人数が出入りするからこそ、近所迷惑になっていないか、無断で路上駐車をしていないか、時間どおりに現場へ到着しているか、片付けや近所への挨拶などをしっかりと行っているかを確認しましょう。現場の業者チェックは、とても重要なポイントです。
3-2.工事状況も必ずチェックする
現場の業者チェックだけでなく、工事状況も確認しておきたいポイントです。工事がスケジュールどおりに進んでいるかはもちろんのこと、見積書に記載されていた建築資材や塗料といった素材が使われているかも必ずチェックしておきましょう。また、順調にリフォームが進んでいたとしても、途中でトラブルが発生する可能性もあります。トラブルになりそうな箇所を見つけた際は、すぐにリフォーム担当者へ確認することが大切です。そのほか、理想どおりのリフォームに近づいているか、工事進捗状況を記録しているかもチェックしておきましょう。
3-3.そのほか工事中にチェックしておきたいポイント
そのほか、リフォーム工事中にチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
- 足場が危険な状態になっていないか
- 内装の色合いや素材が理想どおりになっているか
- キッチンやトイレなど住宅機器の種類や色が正しいか
- 工事開始と終了の時間を守っているか
- 騒音トラブル等が発生していないか
リフォームの工事中、特に気をつけておきたいのが近隣トラブルです。職人の中には、終了時間を超えて作業をしている方がいるので、騒音トラブルにならないようにしっかりとチェックしておかなければなりません。工事中は、近隣への配慮も忘れないようにしましょう。
4.リフォーム工事後のチェックポイント
ここでは、リフォーム工事後のチェックポイントを解説します。
4-1.竣工検査は入念に行う
リフォーム工事後に必ずチェックしておきたいポイントは、竣工検査です。竣工検査とは、リフォームがほぼ終了したときに行う施工状態を確認する検査となります。なお、竣工検査は工事責任者が最初に行い、その後にリフォームの依頼者が立ち会う流れです。工事責任者と一緒にチェックしていくことになりますが、ここで遠慮してしまう方がたくさんいます。遠慮せずに、気になるところがあればどんどん質問すること、そして納得するまで確認することが大切です。特に、基礎や土台の部分は大切なところなので、入念にチェックしておきましょう。
4-1-1.内装
内装の竣工検査でチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
- 床や壁などに目立つ汚れがないか
- 指定した素材が使われているか
- 色や柄に間違いはないか
- クロス類にたるみやシワ・剝がれがないか
- 床にきしみや浮きがないか
4-1-2.水まわり設備
トイレやお風呂場など、水まわり設備では以下のポイントをチェックしましょう。
- 給水・排水に問題がないか
- 大きな傷や汚れがないか
- 取り付けはしっかりとされているか
- 電源を入れると問題なく設備が動くか
- 水漏れがないか
- キッチンやトイレなど種類が想定どおりのものか
4-1-3.外装
外装の竣工検査でチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
- コーキングはしっかりとされているか
- 塗装材の色ムラや塗り残しがないか
- 屋根材や外壁材に剝がれやひび割れがないか
- 足場を組んでいた場所に汚れや傷がないか
4-2.不具合があれば手直しの要請をする
竣工検査において不具合が見つかった際は、すぐにその場で手直しの要請をしてください。すぐに要請をするためにも、竣工検査の際は工事責任者だけでなく、リフォーム業者の担当者にも立ち会ってもらわなければなりません。すぐに手直しの要請ができれば、スムーズに修繕してもらうことができます。そして、手直しが終了し、問題がないと判断したらリフォーム工事の残金を支払う流れです。
4-3.リフォーム関連書類は大事に保管する
竣工検査で問題がなくとも、リフォームを終えてから1か月を過ぎたあたりでトラブルが発生することもあります。優良業者は、リフォーム後でも保証してくれるところがほとんどです。トラブルが起きてもすぐに対応してもらえるように、リフォーム関連書類は工事を終えてからも大事に保管しておきましょう。また、引き渡しを行う際に、リフォーム後でトラブルになった際に無償修理が可能か、契約書をもう一度確認しておくことも大切なポイントです。
5.リフォームに関してよくある質問
リフォームに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.リフォーム計画を立てるタイミングは?
A.リフォーム計画は、早めに立てるのが大切なポイントです。どのようなリフォームでも、プランを立てるだけでなく、素材や設備・仕様など決めなければならないことがたくさんあります。時間に余裕を持って計画を立てたほうが、より細かいところまで納得できる内容にできるでしょう。家族の話し合いによっては、なかなか意見がまとまらないこともあるので、早めにリフォーム計画を立てるようにしてください。
Q.マンションをリフォームする際の注意点は?
A.マンションの場合、リフォームの規約が決まっています。そのため、希望どおりに工事ができるとは限りません。管理規約にリフォームの内容について記載されているので、手元にある場合はしっかりと確認しておきましょう。手元にマンションの管理規約がない場合は、必ず管理組合または管理人に確認してください。どちらにせよ、マンションを管理している人や組合にはリフォームする旨を伝えておかなければなりません。
Q.建具でチェックしておきたいポイントは?
A.竣工検査の際、建具でチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
- 建具のデザイン・サイズ・材料などが指定どおりになっているか
- クローゼットなど収納スペースが指定どおりの内容になっているか
- 取り付けがしっかりとされているか
- ドアや窓の開閉がスムーズにできるか
- パッと見て分かる汚れや傷がついていないか
Q.工事中は写真を撮っておいたほうがいいのか?
A.一般的に、職人や工事責任者が工事進捗状況を確認するために写真撮影をしてくれますが、念のため、自分で撮影をしておくといいでしょう。悪徳業者に引っかかってしまった場合、写真撮影をしてくれない可能性があります。そうなると、工事後に意見をいっても「その証拠がない」といわれてしまうため、自分たちでしっかりと証拠を残しておくことも大切です。
Q.リフォーム業者選びのポイントは?
A.リフォーム業者を選ぶ際は、下記のポイントに注目するといいでしょう。
- リフォームの実績があるか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- リフォームのプランが充実しているか
- 口コミや評判がいいか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- どのような質問にも分かりやすく答えてくれるか
- 無料相談や無料見積を受け付けているか
まとめ
リフォームを成功させるためには、押さえるべきポイントがたくさんあります。まずは、リフォームの目的や予算を明確にした上で、リフォーム業者との打ち合わせを入念に行うことが大切です。すべてをリフォーム業者に任せてしまうと、後でトラブルになる可能性があるので注意してください。そして、少しでも疑問点や不安要素があれば、すぐにその場で担当者に尋ねることも大切なポイントです。きちんと納得した上で、リフォーム工事を進めていきましょう。