家全体をリフォームするメリットは? 計画の立て方から施工まで詳しく解説
「家全体をリフォームするメリットは何なのか」「どのように計画を立てればいいのか」など、家全体のリフォームで頭を抱えている方は多いでしょう。
家全体のリフォームとなると大がかりな工事になるため、費用も高額になります。予算内で理想のリフォームを実現するには、しっかりと計画を立てることが大切です。
本記事では、家全体をリフォームするメリットや計画の立て方について詳しく説明します。
- 家全体をリフォームするメリットは?
- リフォームの計画を立てるポイント
- 実施可能なリフォームのオプション紹介
- リフォームの費用目安と資金計画
- 藤ノ家のリフォームサービス
- 家全体のリフォームに関してよくある質問
この記事を読むことで、リフォームの費用相場や資金計画の立て方なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.家全体をリフォームするメリットは?
最初に、家全体をリフォームするメリットをチェックしましょう。
今の家を作り変えることができる
家全体をリフォーム(フルリフォーム)する大きなメリットは、今の家を作り変えることができるという点です。住み慣れた家は思い出がたくさん詰まっていますよね。新しい家を探すにしても、同じ地域で見つかるとは限りませんし、時間と手間もかかるでしょう。しかし、家全体のリフォームを行えば、今の家を生かしながら作り変えることができます。思い入れのある部分だけを残して、古い部分をリフォームするのも選択肢の1つです。
建て替えよりも費用がかからない
家全体をリフォームするか、新しく建て替えるか、どちらにすべきか悩んでいる方も多いでしょう。家全体のリフォームは、建て替えよりも費用を抑えられるメリットがあります。建て替えは骨組み自体を解体し新しい家を建てることになりますが、フルリフォームは骨組みを残したまま設備や建材を新しくする方法です。そのため、骨組みの解体工事費用が不要で、さらには建て替えで発生する登録免許税や不動産取得税も必要ありません。
より快適な暮らしを送ることができる
家全体のリフォームは、配管や設備を新築と同様に新しくできるため、より快適な暮らしが実現できるというメリットもあります。古い家はすきま風などで断熱性に乏しい面があるので、断熱材を導入して冬は暖かく、夏は涼しい環境にすることも可能です。家全体のリフォームは外壁を剝がすことになるため、断熱対策によって冷暖房効果の向上も期待できるでしょう。
2.リフォームの計画を立てるポイント
ここでは、リフォームの計画を立てるポイントについて詳しく説明します。
今の家で起きている問題点を明確にする
まずは、今の家で問題になっているポイントを明らかにする必要があります。どのような問題を抱えているのか、何を1番に改善したいのか、解決したい問題点の優先順位も決めておくといいでしょう。そうすれば、優先すべきリフォームの内容が分かりやすくなります。家全体のリフォームは選択肢が増えるため、本当に必要なリフォームを厳選することが大切です。あれもこれもと選んでいてはすぐに予算オーバーになるので注意しましょう。
リフォームの計画は早めが大事
家全体のリフォーム計画は、早めが大切なポイントです。リフォームを計画し家族で話し合うところから始まり、リフォームの内容や優先順位の決定、資金計画、情報収集、リフォーム業者選び、見積もりなどやることがたくさんあります。家族の意見がまとまらずに着工が遅くなった、寒くなる前にリフォームが終わらなかったなど、失敗談もさまざまです。住まいはライフスタイルに大きな影響をおよぼすため、できるだけ早めに計画を立ててください。
情報収集や専門家のアドバイスも重要
理想の住まいにするためには、情報収集と専門家のアドバイスが重要なポイントになります。家族で話し合い、それぞれの意見をまとめながら、実際にショールームへ足を運んでみましょう。実物を見ることで、より具体性のあるリフォーム計画が立てられるようになります。特に、リフォーム業者などで掲載されているリフォーム事例は確認したほうがいいでしょう。どのようなフルリフォームでどのような形になるのかを事例でチェックできます。また、事例の多いリフォーム業者であるほど、専門性の高いアドバイスを得ることができるでしょう。
3.実施可能なリフォームのオプション紹介
ここでは、実施可能なリフォームのオプションをいくつか紹介します。
キッチン・バスルームの改装
家全体のリフォームオプションでよく実施されるのが、キッチン・バスルームの改装です。水まわりは常に清潔な状態にしておきたい空間ですので、新築のように設備を丸ごと新しくするケースが増えています。たとえば、キッチンを対面式にしたり、ユニットバスを新しいものに変えたりするなどです。最近では、寒暖差によるヒートショック対策として浴室乾燥機を導入するプランも人気があります。
居間の拡張
フルリフォームは間取りの変更も可能です。たとえば、両親と同居したり、家族が増えたりする場合に居間の拡張工事をすることがあります。居間を拡張することで、自分たちのライフスタイルに合った間取りにできるほか、家族のコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。ただし、どこまで居間を拡張するのか、内装材のグレード、収納の有無などで費用が大きく異なるので注意が必要です。
外壁の塗り替え
古く寂れた外観を新築のようにしたい方は、外壁の塗り替えをおすすめします。家全体のリフォームで外観もキレイにすると、見違えるような印象を周囲へ与えることができるでしょう。外観は家の顔ともいえるほど重要な要素です。また、外壁の劣化が進行している場合、補修も必要になります。しっかりと補修した上で外壁の塗り替えを行わないと、塗り替えをしてもすぐに塗装が剝がれたり、劣化症状が表れたりするので注意してください。
耐震補強
東日本大震災、2024年の元旦に起きた令和6年能登半島地震など、日本はいつどこで地震が起きるか分かりません。地震対策として、近年はフルリフォームと同時に耐震補強を行うケースが増えてきています。壁・柱・屋根などの耐震補強工事をすることで家の耐久性がアップし、倒壊のリスクが抑えられるでしょう。なお、耐震補強を行う際は耐震診断を実施する必要があります。現在の家がどのくらいの耐震性を持っているのか、どのような耐震補強が必要なのかを適切に判断するための診断です。
4.リフォームの費用目安と資金計画
ここでは、リフォームの費用目安と資金計画を解説します。
リフォーム箇所別の費用相場
家全体のリフォームにかかる費用は、約400万~2,500万円です。坪単価で約10万~70万円前後が目安となります。リフォーム箇所や内容によって費用が異なるため、事前にどのくらいかかるのかを把握しておくことが大切です。なお、リフォーム箇所別の費用相場は下記を参考にしてください。
- 和式トイレから洋式への変更:約70万前後
- 洗面脱衣所:約20万~70万円
- キッチン:約50万~250万円
- ユニットバス:約60万~200万円
- 壁紙張り替え:約800~1,500円/㎡
- 床材の張り替え:約7,000~15,000円/㎡
- リビング・部屋:約20万~200万円
- 和室から洋室への変更:約30万~100万円
- 廊下・玄関:約10万~60万円
- 間取り変更:約30万~400万円
- 外壁塗装・屋根塗装:約40万~200万円
ライフプランの見直しから始める
フルリフォームの計画を立てるときは、ライフプランの見直しから始めるのがポイントです。生活費のやりくりから将来的な収入、養育費、物件の修繕費など、できるだけ詳細に今後のライフプランを考えてみてください。そして、現在の自己資金を把握することも大切なポイントです。現在の自己資産からリフォーム費用を補えない場合は、リフォームローンや補助金などを活用する方法もあります。
リフォーム業者選びも大切なポイント
しっかりと資金計画を立てるためにも、リフォーム業者との打ち合わせを重ねる必要があります。フルリフォームの実績がある業者ほど、予算や状況に見合ったプランを提案してくれるでしょう。リフォーム業者の中には悪質な業者が存在しているので注意が必要です。
5.藤ノ家のリフォームサービス
ここでは、藤ノ家のリフォームサービスを紹介します。
ニーズに合わせたリフォームプランの提案
静岡市を中心にリフォームを行っている藤ノ家では、お客様のニーズに合わせたリフォームプランを提案しています。家族によって住まいの理想やリフォームの目的は異なるため、まずはヒアリングを行ってからプランを考えることが重要です。耐震性・耐久性・コストの高低、工事日数、メンテナンスなど分かりやすく説明するので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
自社施工による低コストリフォーム
リフォーム業者の中には、請負業者へ発注し中間マージンを請求するところがあります。藤ノ家は相談から施工・アフターフォローまで一貫して対応しているため、他社よりも2~3割やすい費用でリフォームが可能です。できるだけ家全体のリフォーム費用を抑えたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。
家全体のリフォーム成功事例
藤ノ家では、部分的なリフォームからトータルリフォームまで対応しています。トータルリフォームの成功事例をいくつか紹介しましょう。
劣化が深刻な箇所も補修
外壁・屋根・内装と全体で大きなダメージを負っていたケースです。箱樋(はこどい)、看板下地、サッシュまわりの雨漏りは非常に深刻でしたが、補修すべきところはしっかりと補修を行いました。藤ノ家では、どれだけ深刻な状態になっていても、できるだけ予算内でリフォームできるようにプランを考えます。
一部増築による耐震工事
1階リフォーム+耐震工事+2階の一部増築工事です。ある程度の耐震性はありましたが、2階を一部増築するということで耐震補強工事が必要となります。工事の工程が多く、手間と日数はかかりましたが、耐震補強工事を行いトイレは和室から洋室へ、玄関の増築など細かい箇所までリフォームを行いました。
6.家全体のリフォームに関してよくある質問
家全体のリフォームに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.家全体をリフォームするデメリットは?
A.家の構造によっては、理想のリフォームができない可能性がある点です。たとえば、耐震性の問題から壁が撤去できず、居間が拡張できないというケースがあります。思い描いているプランを実現できるかどうかは、耐震診断や専門家による外壁調査などをしっかりと行うことが大切です。
Q.資金計画を立てずにフルリフォームをするとどうなるのか?
A.リフォームの仕上がりが中途半端になってしまう恐れがあります。快適な暮らしを実現するためのフルリフォームは、ほど遠いものになるでしょう。最悪なケースでは、住むことすら難しくなる可能性があります。
Q.費用を抑えるコツは?
A.設定予算と上限予算を明確にすることが大切です。設定予算はフルリフォームにかかる最低限の予算、上限予算は災害などの発生を踏まえた予算を示しています。上限予算をオーバーしないようにすることが大切なポイントです。また、間取りを変えない、DIYを取り入れるという方法もあります。
Q.リフォーム業者選びのポイントは?
A.これまでどのようなフルリフォームを行ってきたのか、リフォーム業者のホームページで実績をチェックすることです。できるだけフルリフォームの実績がある業者に依頼しましょう。また、親身になって話を聞いてくれるか、的確なアドバイスをもらえるかどうかも大切なポイントです。
Q.リフォーム業者とよくあるトラブルは?
A.「最初に提示された見積額と違う」「仕上がりの色がイメージとは違う」など、イメージと仕上がりの差や金銭面に関するトラブルがよく起きています。リフォーム業者とのトラブルを防ぐには打ち合わせをしっかりと重ね、木になる箇所や疑問点をそのままにしないことが大切です。
まとめ
いかがでしたか? 家全体のリフォームは既存の家を生かしながら、新築のように新しい設備や建材を導入できる点が大きなメリットです。建て替えよりも費用を抑えることはできますが、リフォーム内容の優先順位をしっかりと明確にする必要があります。入念に計画を立てるのはもちろんのこと、リフォーム業者選びも大切なポイントです。なお、藤ノ家では部分的なリフォームからトータルリフォームまで対応しています。家全体のリフォームでお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。